【期待】
いや、まさか新人公演が見られると思っていなかったので、頂いたご縁に感謝です。チケットは、あるところには、ある。
世代交代感があるなあと、配役発表の時に思いました。大路りせくんは、ホームズの新公で、レストレードがとても良くて名前を覚えました。美星帆那ちゃんは失礼ながらお名前を存じ上げませんでした。敵役のル・シッフルに亜音有星くん。主役を経験してからの２番手役に興味がありました。わたしのお気に入り真白悠希くんのツバイシュタインも気になるし、ゴージャスな美人・愛未サラちゃんのアナベルも楽しみでした。
【所感】
ムラの新公は、アクシデントが多発して、結構ヒヤヒヤものの新公だったようなんですけれど、東京の新公は安定感があって、安心して見ることが出来ました。緊張しすぎて「おいおいどうした！？」って感じの子もいなかったし、きっとムラの新公からたくさんお稽古してきたんだろうなと思いました。
１本ものなので、カットされる場面があるのですが、コンパクトにまとまったカジロワを見て「やっぱり１時間半でいいじゃん」と思ってしまった。もはや、余計なものがそぎ落とされて、洗練された印象すらあった。ラスプーチンもキャベツ畑もいらないじゃん！それでも、パラシュートから降りてくる二人の足下のスモークには、緑色のライトがさしていて、笑えました。キャベツ畑の存在感よ･･･。
【キャスト】
ジェームズ・ボンド/大路りせ
この難役をよくやってくれた！頑張った！と思いました。トップスターのさよなら公演の男役を、新公学年で完璧に出来る人なんていないんですよ。厳しい見方をすれば、スーツの着こなしやたばこの扱い、歩き方、座り方はまだまだなんです。でも、健闘しているのはとてもよくわかった。だからこそ、りーちゃんの伸び代がよく見えました。自分の良さを見せようとする姿勢も見えました。真ん中力に関しては申し分ない。これからの活躍が楽しみ。また主演の大路りせが見たい。そして、主演を経験してからの２番手役の大路りせも見たい。
デルフィーヌ/美星帆那
ちっちは宙娘にしては、小柄なのね！でも、子どもに見えないお芝居が好印象でした。台詞回しがとっても素敵なの。ニヤニヤしちゃう。中盤、りーちゃんとのお芝居をぐいぐい引っ張ってるなあと思ったのですが、ここは同期コンビならではなのかな？お歌も良かったので、宙組の新しい顔として、これからどんどん活躍してくれるのを楽しみにしています！
ル・シッフル/亜音有星
キョロちゃんは悪役としてイイ顔をするようになったよね～～！！今回はメイクにも工夫があって、とても良かったです。りーちゃんとの殺陣もスピード感があって迫力がありました。衣装の着こなしや、男役所作にも安定感があって、キョロちゃんも新公メンバーの中では上級生だもんなと思いました。
ミシェル・バロー/泉堂成
前回の新公（ハイロー）では、苦戦しているような印象でしたが、今回はしっかりと自分のモノにしていたように思います。出てきたときの華、輝きが印象的で、他にも成くんが活躍するお役、場面を見てみたい！と思わせるような存在感でした。「ね！」は難しいよね。でも、ちゃんと笑いを取っていて頼もしかったです。
ゲオルギー・ロマノヴィッチ・ロマノフ大公/嵐之真
すっしぃさんの最後の役を、自分のモノにしようと健闘している姿勢が見えました。特に、ジャケットの着こなし、上半身の使い方。そしてとにかく、目が利く。役者として目が利くのは、大事な武器だと思うのです。今回はイケオジ役ですが、二枚目のお役も見てみたいです。
M長官/ツヴァイシュタイン/真白悠希
待ってましたよ真白劇場！M長官の落ち着きと、ツバイシュタインのふざけっぷりの温度差が凄すぎて、風邪引かないのかなと心配になりました（笑）ソロナンバーも素晴らしかった！後ろの絵が新公仕様になっているのも楽しかった。肋骨の下りもめっちゃ笑った。次は逆にアクのない、まっしろなお役のましろっちも見てみたいですね。
アナベル/愛未サラ
今回の新公で、一番伸び伸びと、楽しそうに演じていたのがサラちゃんでした！本役と髪型を変えてきたのも良かった。役を自分のモノにして、個性を生かして活躍していたと思います。登場時の歌が伸びやかで良かったし、高笑いが響くのも良かった。
ヴェスパー・リンド/山吹ひばり
ひばりちゃんは娘役としてとても成長されたと思います！今までは、細くて頼りない背中をしていたけれど、今回の新公で見せた背中は、芯があって、輝いていて、美しい背中でした。ただ細いだけでは、舞台映えしない。でも、いまのひばりちゃんの背中は違う。その成長が頼もしかったです。
ジャン/波輝瑛斗
登場時の身のこなしの軽やかさに、感性と拍手が上がっていた波輝くん。華やかなお顔立ちで注目されていたけれど、こんなに身体能力が高い子なんですね！きよちゃんのお役に抜擢されるのも納得です。今回でお名前を覚えたので、これからも注目したいと思います。
【まいど】
毎度毎度、言っていることだけれど、新人公演の感想って、どうしても上から目線の評論家じみた感想になっちゃうので恥ずかしいですね。
新人公演は配信でも見られるようになりましたが、このブログでは、これからも、生の舞台を見た感想を取り扱ってゆきたいと思っております。
