すーぱーからしちゃんねる

からしがみたものをまとめたものです。

歌舞伎座四月大歌舞伎『桜姫東文章』上の巻

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筋書にも相関図がありました。

【期待】

いろんな書籍を読んだりネットの海を泳いだりしながら、観劇の日を指折り楽しみにしていました。Twitterで見かけたあらすじ紹介漫画に興味を持ち「怒濤の展開過ぎる。設定盛りすぎ。江戸時代の腐女子はこれを見て寿命を伸ばしていたに違いない」等々。そしていつか観てみたい演目となりました。
昨年の春、明治座中村屋の『桜姫』を観る予定でチケットを取っていたので、コロナの影響で初日が延び延びになり、ついに幕が上がることがなかったのがとても悔しかったです。『中村屋ファミリー』でお稽古の様子が流れていましたが、仁左様の色気がはんぱなくって絶句しました。わたしが観劇した日、ロビーで勘九郎さんをお見かけしたので「是非、リベンジしてください」と念を送っておきました(ただの変な人)
歌舞伎座に通うようになって、「いつかは観てみたい」と思っていた『桜姫』です。しかも、片岡仁左衛門様と坂東玉三郎様の、歌舞伎界のトップコンビによる再演!前回の上演は昭和60年って、わたしが生まれる前(ぎりぎり昭和生まれです)じゃないの!未だにざたまを知らずに生きてきたわたしですが、シネマ歌舞伎で『牡丹灯籠』の息ぴったりな夫婦役は観たことがあります。そこからの、ほとんど憧れに近い気持ち。そういう憧れの演目ってありませんか?

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このまんまでした・・・

【所感】

すっっっっっっっごいえっちだった。
聞いてはいたけれど、すっっっっっっっごいえっちだった。
人間国宝×2がすっっっっっっごいえっちって、日本やばいですね。最高ですね。流石、江戸の大衆文化。再演されはじめたのが昭和30年代っていうのも、納得で。えっちなんですけれど、俗っぽくないんですよ。
筋書で歌六さんが仰っていましたが、『江戸の歌舞伎のエログロナンセンスの匂い』がする演目でした。わたし、歌舞伎のこういうところ大好き~~。元々、演劇文化に興味を持ったのが、寺山修司のアングラ劇からだったので、エログロナンセンスは、大変好みのエッセンスです。今回の上の巻では、グロさよりエロさの方が強いですが(下の巻も楽しみ!6月までわくわくして待てるっているのも乙ですよね)その凄艶さに頭がおかしくなりそうでした。

『発端』
稚児・白菊丸の玉さま、長谷寺の僧侶・清玄の仁左様が寄り添って花道を歩いてくるのですが、白菊丸のお膝をさわさわ撫でる清玄に、開演3分でぷぎゃりました。容赦ねえ。そして、白菊丸は男の子だから、片膝ついたときに、膝をガッと開くんですよね。それに信じられないくらいに萌えた。のっけから、こんなんで耐えられるんだろうかと心配になりました。
セットも美しかったです。白鷺が飛び去るのも暗示的で良いよね。
どんだけ『そういう眼で観てんだ』って突っ込まれそうですけど、そういう眼でしか観られません!己の欲望に忠実なのがオタクだからね。

『新清水の場』
ちょんぱ。清水寺のセットが美しく、迫力がありました。知っているお寺だから、書き割りをじっくり観るのも楽しかった。
そして、お姫様の玉さま。本当に17歳にしか見えない。左手が開くときの指、一本一本が美しかった。
桜姫の弟・松若の千之助さんは、姿も声も美しく、美貌の桜姫の弟という説得力があった。眼福でした。
この場面はまぶしいほどの美。思わず目を細めてうっとりしてしまうので、情報量の多い台詞を聞き逃さないようにするのが大変でした。
悪五郎の鴈治郎さんは、っていうか悪五郎って凄い名前ですね南北先生!?別に最も悪い役でもないのに悪五郎。鴈治郎さんの悪五郎はちょっとコミカルで、笑い声も聞かれました。わたしにはラブリーに見えました。かわいい小悪党枠。
清玄からの早変わりで登場する仁左様の権助。着流し姿の仁左様があまりにも格好良くって、焦ってオペラグラスを膝に落としましたよ。ただしゃがむ男があんなに格好良いってどういうことなんだ。小咄は仁左様があまりにも色男なので、全く頭に入ってこず。誰か何話してたか教えて(笑)そして息をするようにすぐ人を殺す。江戸の歌舞伎はすぐに殺すんだから~~~。『女殺油地獄』でも思ったけどさ、人殺しが色っぽいってどういうことなんだ。

『桜谷庵の場』
結構ツボったのが、桜姫の「その手紙は捨ててちょうだい」とお姫様言葉で言うところ。「~~してたも」みたいな。本当にかわいくって、あまりにも姫姫しくって、ツボった。権助に自分の腕に入れた『釣鐘に桜』の刺青をみせるところも、姫姫しくって可愛いのに、自分を犯した上に孕ませた男に惚れちゃって、お揃いの刺青を入れちゃうクレイジーさのギャップがツボでした。そして「たった一回で!?」と驚く権助よ。お前なら一発だ。
桜姫と権助の濡れ場はなまめかしいのに上品であった。熟練したコンビが魅せる場面だった。背中合わせになったふたりの艶めいた姿。ここからの歌舞伎座の客席は、本当に桃色のため息で溢れていた。
権助の「久しぶりだなあ」も、すっごくいやらしいのに下品でない。男の足があんなにエロいことありますか!?
自分で帯を解く桜姫が驚くほど大胆で、すっごいえろかった。宝塚のラブシーンでも思うんだけど、性的に倒錯した世界観が表現するエロって、どうしてこんなにエロいんだろう。『濡れ場』っていう呼び名からしてエロ。ほんものよりもほんものらしくて、なまめかしいのはどうしてなんだろう。この際どさにオペラは曇るし生唾は飲み込んでしまうし、幕間に友だちに「えっちでした」とLINEを送らなければ正気を保てなくなるほど凄まじかったです・・・。しかもお寺ですからね、場所。
恍惚に燃えるふたりに拍手しながら「ここで拍手入るんだw」と思ったのは内緒です。わたしも御簾の中を覗きたかったですね!みんな覗きたかったと思うんですけれど。このお話に出てくる人たちは己の情欲に忠実で良いな。特にお坊さんが。一体、局とどんなキスしたんだよって思った。そんなんだから、局は桜姫の妊娠にも刺青にも気が付かないんだぞ(若しくは、気付いていて隠し通したか)
再度、早変わりで登場する清玄。高潔な僧侶(後に狂人)と極悪人の一人二役って最高だよね。南北先生は、一体どんな役者に出会ってこんな本を書こうと思ったんだか。
桜姫の着物の乱れ方が絶妙でとても良かった。

『稲瀬川の場』
一幕の興奮を引きずったままだったので、なかなかお話が頭に入ってこなかった。ほとんどの人がそうだと思うぞ。
いきなり結婚を迫ってくる清玄は、桜姫にとっては頭のおかしなお坊さんでしかないし、ここの清玄の謎の迫力は何なんだ。白菊丸が可哀想だ。

『三囲の場』
絵のような場面だった。絵というか、漫画のようだった。ひとつずつの絵が物語りを進行させるような。どこを切り取っても美しい一枚の絵のようであった。
お人形の赤子が、なかなか良い芝居をする。良いところでかなり泣く。


【凄艶】

己を鼓舞して、すばらしい演劇体験を、なんとかして文章化しようとする試みがこのブログではありますが、「やばい」「すごい」の連発で語彙力がやばい。ですので、語彙力を鍛えようと辞典を買いました。新しく覚えた熟語が『凄艶』です。
片岡仁左衛門様と坂東玉三郎様のコンビは、まさに凄艶でありました。こんなに美しい人たちを知らずに、わたしは今までのうのうと生きていたのか。こんなに美しい人たちが、この世にいるのか。しかもお二人は70代。信じられない。このお芝居は、コロナ禍でなければ打たれなかっただろうと思います。そんな、貴重な舞台を観ることが出来た。しあわせなことです。

6月の下の巻も、楽しみに待っています。


【関連記事】
karashi-channnel.hatenablog.com

雪組東京宝塚劇場『シルクロード』

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【期待】

生田大和先生、満を持してのショー、レビュー。生田先生の作品は、これまで『ラストタイクーン』、『Shakespeare』と『グランドホテル』、『ひかりふる路』を観ました。映像で観た『春の雪』が本当に本当に大好きで、誘われていたのに観に行かなかったことを生涯後悔する予定です(いつか再演して欲しい)生田先生は、生徒への萌えがはっきりしているところが好きです。はっきりし過ぎて鬱陶しい時もあるのですが、生徒のキャラクターの解釈が、わたしの解釈とかけ離れていないところが個人的には好きです。美意識に関しても、わたしの好みと一致しているので(特に死生観)、ショー作品も楽しみでした。「ショーをやらせろ!」とかちこんだということで(そうなの?)生田先生の萌えをぶちまけられて、野球部の新入生のように、ひとつずつ拾っては投げ、拾っては投げてを、満面の笑みで繰り返す準備をしていました。
そして、ネットニュースで飛び込んできた「菅野よう子による楽曲提供」の大ニュースである。だいきほが菅野よう子の曲を歌う、そう思っただけで鳥肌が立ちました。
退団者のニュースにも心がざわついた。彩凪翔様をはじめとする、スターたちの退団。特に、凪様は宝塚の男役を体現したような、熱さ、クサさ、クドさがあって、何度も目をハートさせてもらった。思い出を背負って観る楽しさ。これが宝塚歌劇を観る上での、醍醐味のひとつなのかも知れません。


【全体像】

トップスターを『盗賊』、トップ娘役を『宝石』としたコンセプトだけで優勝しているようなものでしょう。そして、生田大和の『俺が見たかった望海風斗アソートパック全24場』って感じだった(笑)生田先生とは性癖が似ているようなので、解釈違いを起こして頭を抱えるということもなく、むしろ「ありがとうございます」って感じだったんですけれどね!こんなに自分の性癖丸出しで、ファンとの解釈違いや生徒の個性とのミスマッチを起こさない演出家も珍しいなあと思うし、なんか草生えるwww プログラムの演出家のページが文字でびっしりなのにも草なんですが、愛故にそうなっちゃっているのがわかるので、なんだかありがたみを感じてしまいますwww
このままでは、出演していない生田先生について語り尽くして終わってしまうそうなので、次に進みましょうね。

さてと。

だいきほが歌ウマコンビなおかげで、激ムズな主題歌が爆誕してしまった!!だってサビの「シルクロード 東へ 西へ」以外のパートが鼻歌で歌えないんだもん。それはわたしの音感がお粗末だからなのかも知れませんが、逆にこんな鬼ムズ主題歌にキャッチーなサビって凄くないですか。
菅野よう子作曲の楽曲も、壮大で、今の雪組にぴったりでした。ハーモニーの膨らませ型が夢夢しくって、宝塚っぽくて素敵でした。

今回も、楽曲を巡りながら公演の思い出に浸りたいと思います。
※曲名の表記は、実況CDブックレットによる。


♪時の砂原
第一印象は「いやこれ絶対に難しいでしょ」でした。静かに始まるショーは数あれど、これは難しいだろうなと。初日開けてすぐの頃には、曲について行けていない感があって、ちょっとヒヤヒヤしたのですが、楽近くには完璧に歌いこなしていて、流石だなあと思いました。こちらは菅野よう子作曲。「砂の海へ」を繰り返す音の広がりが壮大で素敵。きいちゃんの声が、やっぱりここでも印象的です。加工されている歌声だからなのか、時折、望海さんの声にも似て聞こえたりして。
凪様が振り返って拍手から始まるナンバーもめっちゃ良いですよね。これぞ宝塚!って感じで。キャラバンには退団者も多く、意味深な采配も憶測が楽しい。


♪盗人たち
イントロのダダダダッ ダッダーダッっていうのが格好良い。このイントロだけでわくわく感を煽ってくる。音楽ってすごいなあ。こちらも菅野先生作曲。
だいもんに「のたうち狂い」って歌詞が似合いすぎていきなりしんどい。歌い出しからして不穏な歌詞なのが、まじで『俺が見たかった望海風斗アソート(略』黒い装束にターバン姿が本当に似合うんだなこれが。賊が似合うトップスターって最高ですね。なんかちょっと『砂漠の黒薔薇』を思い出したよ。
セットの展開も綺麗で印象的でした。2階席で見ると更に綺麗だったし、人数の少なさを感じさせないのが、月並みな感想だけど凄いなあと思いました。


シルクロード
きいちゃんに「愚かなる 結末の始まり」といきなり歌わせるセンスも格好良すぎていきなりしんどい。しかも主題歌じゃんこれ。ブランコで登場するきいちゃんも素敵なんだけど、なんといっても、このドレスでしょう!!歌っているだけで動かない系かと思ったら、裾を持って踊る走る銀橋を渡る!そのゴージャスさが熟練された娘役の為せる技であり、優雅に銀橋を歩く姿に魅了されました。絡む男役さんたちが皆、きいちゃんを美しく素敵に見せようとしているのにも、宝塚の芸を見て感動しました。
上手下手で火花を散らすように歌うだいきほが、本当に格好良くて痺れる。この痺れる格好良さの中にも儚さや夢夢しさがあって、繊細な力強さがやっぱり宝塚だなあと。離れているのに、手を取り合って踊っているような絵に見える。トップコンビ芸ってやつでしょうか。
プロローグでがっつり心を掴まれましたね。なんと言ったって、「美しき悪夢へ さあ 共に征こう」ですから。拗らせた美意識が揺すぶられるっていうんでしょうか、平たく言えば厨二心が揺すぶられるんですよ(笑)
羽織夕夏ちゃんの歌が印象的でした。鼻にかかった歌い方がエキゾチック!
銀橋の歌いつなぎもばっちりあって、拍手を入れるのが楽しい!目が足りない!ゴージャス!全編を通してそうだったんだけど、次期トップコンビの咲ちゃんとひらめちゃんを組ませまくるのがものすごくツボでした。既に「俺の女」と言わんばかりにエスコートする咲ちゃんと、一切テレずに「当たり前でしょ」と言わんばかりにそれに応えるひらめちゃんが、本当に素敵で・・・!!あーさと夢白ちゃんを組ませているのも、めっちゃわかってる!そしてやっぱりわたしは、あやなちゃんが好きだ!拍手したいしオペラでガン見したいしで、この忙しさが「宝塚見てる~~~~~!!」って感じで最高に楽しかった。


♪夢幻蜃気楼
きいちゃんの歌声が、まろやかなのに人間味がなくて、それが更に美しくって、本当に彼女の表現力には毎度びっくりさせられます。退団者の場面になっているのも良いですね。真地くんとゆめ真音くんが、きいちゃんのドレスを綺麗に見せてくれるのも、らしさがあって好きでした。コーラスも良かった。

次の場面へ。有栖妃華ちゃんのソロ。エトワールもされているんですよね。芯のある、リリカルな歌声、覚えました。

そしてそして、スーパーさききわタイムですよ。
さよなら公演での次期トップコンビ紹介場面が大好きなんですけれど、これはもう、歴代の大好きランキングを更新して第一位に上り詰めるくらいに大好きです!!衣装も素敵だし、咲ちゃんとひらめちゃんの体格差も素晴らしいし、二人のダンスがとても大きくて伸び伸びとしていて美しいし、リフトに草原の爽やかな香りを感じるし、歌詞もロマンチックで泣きたくなるし、これからさききわを見る度に、前世からカップルでしたみたいなロマンチックさを感じて身悶えするんでしょ?次期の雪組も楽しみで仕方がないんですけれど、お披露目が『シティ・ハンター』なんですよね勿体ない。誰かわたしに『ル・ポアゾン』を見せてくださいお願いします神様。


♪バザールにて
ちょっと『ルナロッサ』を思い出して、いつ「赤い月燃える夜あなたも一緒に旅してみませんか~」と誘われるんだろうと思ったりもしましたが(笑)このテの作品にバザールは欠かせないんですね。
にわさんが「何でも好きなものを言いなさい」と歌っているとき、レインボーの照明が当たっているのに気が付いた時は、笑いをこらえるのに必死でした。
CDを聴いていると、あっという間の短い場面だったんですね!情報量が多すぎて、体感時間もっと長かったわ。
だいもんと凪様のアドリブも、きっちりしていて(笑)楽しかったです。アヤナギ先生の『贈る言葉』が聴けて嬉しかったなあ(笑)


♪交響組曲「シェヘラザード」
こういうコンセプトのショーでは『シェヘラザード』を使うのがお約束なの~?ええ~~?と思いましたが、モチーフに留められていて安心した。


♪シャフリヤール~黄金の奴隷とシェヘラザード~
なんと言っても、娘役さんたちの生腹まつり。SS席で見たときは、いろんな人の美しいウエストを見たい気持ちをグッと堪えて、真彩様の美しい御御腹を拝見させて頂きました。だって、目移りしてキョロキョロして、己の助平心が舞台上から見え見えだったら、恥ずかしいじゃないですか(笑)あーさも見たいし、輝くウエスト達は目の前で煌めいているし、忙しいったらなんの(満面の笑み)あゆみ姐さんの鍛え上げられたウエストは輝いていた。夢白ちゃんのウエストには、1ミリも甘えが存在しなかった。そして、あやなちゃんが好きだと思いましたね。『格好良い前髪の人がいる』と思ってオペラあげると、絶対にあやなちゃん伝説。
今思うと、わたしこの場面の望海さんを全然見てないですね!?記憶が・・・ないんですけど・・・見るところ多すぎて結局何も見てなかったことってありませんか?わたしはよくあります。


♪全て、この世界は物語
落ち着いてこの場面を見ることが叶わなかったので、何が起きていたのかが最後までさっぱりわからなくて、今プログラムを読んでやっと理解しました(遅)そういうことだったのか!


♪宴の歌
縣くんも見たいのに、視線があやなちゃんに吸い込まれてゆく現象。


♪神々の饗宴A
一回だけ貸切公演バージョンを見ました!楽しかった~~。
中詰めでも銀橋の歌い繋ぎいっぱいで、拍手にオペラグラスに忙しくって、見応えがありました。本舞台でもガンガン踊っていたし。あと5万回くらい見たかったなあ。きいちゃんが会席にラブリーな特大投げキッスをしているのを見て心が躍ったり、凪様の流し目を喰らってヒャッとなったり。思い出がいっぱいです。

ロケットはどうしても人数の少なさが際立ってしまってさみしいですね・・・。中詰めの真ん中に入るロケットを久しぶりに見たので楽しかったです。


♪神々の饗宴B
咲ちゃんの羽捌きがめっちゃ格好良かった。そして、だいもんを大きく見せる技術に、凄いなあって思った。自分が大きくなるのではなく、トップさんを大きく見せている。


♪神々の饗宴C(シルクロード
中詰めのお衣装、とっても素敵でしたね。プリーツが開くと、グラデーションがとても綺麗。新調かな?


♪MY FUNNY VALENTINE
咲ちゃんに真っ赤なチャイナを着せた人天才じゃないですか?長身に映える映える。CDでは英語での歌唱なんですけど、その咲ちゃんの歌もめっちゃ格好良いの!編曲もとっても素敵。本舞台で踊っている人たちも、お兄さん達が多くて素敵だった。目が足りなかった。全編通して足りてなかったけれど。


♪LONE DIGGRER
待ってました!宝塚のDIVA真彩希帆様!!
ダスカはいろんなことが、いろんなところで起こっているのですが、見たいものが多すぎて、最終的に何も把握出来ないで終わってしまう。否、だいもんのチャイナ服オールバックが最高なのと、凪様にあのジャケットを着せてくれたことに感謝したいということは、強く脳に刻まれた。もうね、格好良いとしか言えないよ。言葉に出来ないよ。わたしの語彙力の限界だよ。形而上の崇高さよ。このブログの存在意義を考えてしまうよ。
娘役さんたちのチャイナドレスや髪型にも個性があって目移りしちゃうし、舞台奥でバッキバキにラップを歌う真彩様にも釘付けだし、目が6個欲しかった。『鬼滅の刃』に出てくる鬼みたいになりたかった。宝塚とラップって、相性が悪いと思っていたのですが、真彩様のラップは最強且つ最高だった。どうしても歌詞をはっきり歌っちゃうから野暮ったくなるのが宝塚のラップだったけれど、完全に自分のモノにしている真彩様本当に格好良かった。気持ちが良かった。


♪FLICK STORY
極めつけは、望海さん真彩さま咲ちゃんのトリオによるタンゴですよ!!何なのこの格好良さと色気は天才なの!?
新公時代、ちょっと自信なさげにしていた咲ちゃんが嘘だったかのように、高圧的な色気を二人へ、客席へ飛ばしまくるもんだから、脳内から変な物質出まくりだった。望海さんの色気に負けていない。きいちゃんの強さに応えている。『ああ、もっと雪組観たかったなあ~』と強く思わせるような場面でした。


♪盗人たち~争いの系譜
宝塚ショーあるあるの『死と再生』の場面ではありますが、菅野よう子先生の楽曲が本当に壮大で流石です。だいきほ程歌えるトップコンビだったらこんだけ歌わせたくなるよなあと。


♪盗賊と宝石
「君の最後を俺が奪おう」と歌わせてしまう生田先生の嬉しそうなお顔が脳裏をチラつくんですが、まさにだいきほに相応しいテーマだなって思うのです。トップコンビが「誰にも渡さない」と歌い合う幸せの世界がここにあった。
『fff』は音楽家の話なのに、楽曲のパワーがなくて物足りないなあと思ったのですが、ショーでここまで壮大な歌をたっぷり聴かせてくれると、耳がしあわせで満たされます。
初日開けてすぐには、望海さんが若干ペース配分に苦戦しているように見えました。『fff』から絶唱が続くもんね。でも、きいちゃんとのデュエットをしあわせそうに歌う姿は本当に神々しくて、こちらまでしあわせになる。
二羽の鳩が、咲ちゃんとひらめちゃんなのも素晴らしい。ふたりのダンスが本当に素敵なんだ。『シルクロード』はさよなら公演にして『次期トップコンビ見せびらかし公演』であるのも本当に素晴らしい。もう、素晴らしいとしか言えない。さよならの寂しさだけじゃなくて、未来への期待や希望がある。


♪旅は続く、キャラバンは征く
こちらも菅野よう子先生作曲。スーパー凪様タイム。男役仕草が満載のナンバー。この瞳に、キザりに、たくさんの人たちが恋をしてきたんだなあと思うと、「じゃあね」の歌詞に涙が溢れます。
ここで『シルクロード』の世界は終わり、しかし彼らの旅は続く。そして宝塚を旅した男の物語にたどり着く訳ですね。


♪ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調「悲愴」第3楽章
スモークの中、薄い明かりを浴びて、青い薔薇を持って銀橋に立っている望海さんの唇にうっすらと笑みが浮かんでいる様を目の前にしたときは、衝撃でした。同時に「どうしよう!?望海さんが青い薔薇一輪持って迎えに来た!」と確信して「遅すぎた。あまりにも遅すぎた。でも、好きだ。しあわせだ」とずっと号泣していた。これがさよなら公演でなかったら、わたしは再びスカーフを集めて日比谷でスクワット生活をしていたと思う。白状します。わりと本気さ。

ここでベートーヴェンの『悲愴』を使うセンスが、粋だ。

望海さんが慈愛に満ちあふれた笑顔で娘役さんと踊っているのに涙が止まりませんでした。ここで「髪飾りが素敵な人がいる」と思ってオペラを挙げると、そこにはひらめちゃんがいました。ひらめちゃん、好きだ。



♪ALL THE WAY
男役さんが加わった瞬間に望海さんのお顔がキリリと引き締まり、楽近くになってからは、感慨深い表情を口元に浮かべていて、もう泣くしかなかった。お隣の凪様の表情は、キリリとしたまま崩れることなく、クールなのに情熱的で格好良かった。集中して研ぎ澄まされたものすら感じられた。
青い薔薇を、バトンのように咲ちゃんに渡すのも、ベタだけどすっごく良かった。やっぱり、タカラジェンヌが持つ花には、大きな意味があるんだなあと思った。
楽近くの望海さんは、笑顔で黒燕尾を踊っていて、数年前の朝夏さんの前楽を思い出したよ。あんなに満たされた笑顔で、嬉しそうに燕尾を踊っていて、こちらは泣くしかないんだよね。青春って、まぶしい!


時には昔の話を
きいちゃんを迎える男役さんたちの顔を見て、いかにきいちゃんが愛されたトップ娘役であったかをうかがい知ることが出来て、もはや涙を流すだけでなく、嗚咽を堪えるレベルだった。なんでみんな、そんなに輝いているんだよぉ・・・。そして、きいちゃんはとても後ろ姿が美しかった。髪飾りが特に素敵で、抱き合った時の望海さんのお顔をとても美しく見せていた。
ここで、邦楽を使うのもいいよね~~。生田先生とは曲の趣味が合うなあ。しかも、加藤登紀子の渋くて粋で素敵な歌。この曲を街中で聴く度、だいきほのことを思い出せるって、なんて素敵な思い出の封なんだろう。
デュエットダンスって、どうして見るものをこんなにしあわせな気持ちにさせてくれるのかな。トップコンビが見せてくれる互いへの思いやり、慈愛、そして信頼感と絆が、このしあわせな時間を作っているのだと思います。そして、だいきほには、その全てが揃っており、成熟していた。


♪パレード
有栖妃華ちゃんのエトワール。102期はお歌の上手い娘役さんが多いなあ。
ひらめちゃんがセンター降りするのが良い。そして、あやなちゃんが格好良くて縣くんが見られない。縣くんも見たいのに!!
パレードでも聴かせてくれるトップコンビだった。咲ちゃんの羽に雉羽がついていて、トップと並んだときがとてもゴージャスだった。
そして「君の最後を 俺が奪おう」と歌われる客席は、全員望海さんのものだってことですよね・・・。なんなの。格好良すぎるでしょ。こんな風に最後に歌われるのって、めちゃくちゃしあわせだよね。「誰にも渡さない」だって~~。「はい誰のものでもありません貴方のものです」って返したくなるよね。本当に、なんて罪深い歌詞なんだろう。つら。つらいけど、しあわせだ。

【配信】

もうすぐ配信が始まります。
映画館でもなく、自分の家で、パーソナルな空間で、トップスターの卒業を見守れるということに、いまだ慣れずにいます。コロナ禍によって始まったライブ配信は、自分のペースでその世界に触れることが出来て、わたしはとても好きです。厳選された視点で、落ち着いて観られるのも良いよね。見えないところは記憶が補完してくれるから、映っていないところも素敵だし格好良いもんなんです。

電子レンジで作るポップコーンと、幕間に飲むサイダーを用意して、涙を拭くやわらかいタオルを手に持って、スマホの通知をOFFにして、ソファに腰掛けよう。

純粋な気持ちを東京宝塚劇場に飛ばして。
さあ、大千秋楽の幕が上がる。



梅田芸術劇場『エリザベートTAKARAZUKA25周年スペシャル・ガラ・コンサート』フルコスチューム'16宙組ver.

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梅田芸術劇場エリザベートTAKARAZUKA25周年スペシャル・ガラ・コンサート』フルコスチューム'16宙組ver.

2016年4月6日17:00
トート:朝夏まなと
エリザベート:実咲凜音
フランツ:北翔海莉
ルキーニ:宇月颯
ルドルフ:澄輝さやと

【近況報告】

ご贔屓の、澄輝さやとさんのルドルフが素晴らしすぎて、2016年以降のエリザベートを一切見られずにいます(東宝・映像含む)そこまで拗らせるほどに、澄輝さやとさんのルドルフは、わたしの中での伝説です。2016年の宙組エリザは、ダイジェスト版でしか映像化されておらず、今日、当時の澄輝ルドルフと蒼羽ルドルフをフルサイズで見ることは叶いません。今、ここでどれだけ素晴らしく、伝説的であったかを贔屓目を全開にして語っても、スカイステージや円盤で見てもらうことが出来ないのが悔しくってたまらない。そうです。この澄輝ヲタは、いまだに成仏することが出来ず、浮世を彷徨っている。
当時お友達が「ルドルフをやってくれたら、将来退団してから、ガラコンとかでまたルドルフをやってくれるかも知れないよね!」と予言していたのを思い出します。その通りになったよ。わたし、よかったね!
出演のお知らせのメールを受け取って、ファン友だちにラインを投げまくって、うちの中でずっと、喜びにふるえていました。スマホも通知にふるえまくっていました。だって、退団してから初めての大きな舞台なんです。コロナ禍に入ってから、一度も会えていないんです。今から興奮しすぎて眠れるか心配です(只今遠征前日のランチタイムです)ご贔屓が、マイクを持って、コスチュームを着て、梅芸のステージに立っているだけで尊いんです。あっきーのために新幹線に乗ること、美容院に行くことすべてが尊くて、世界が輝き始めるんです。この感覚がご無沙汰過ぎて、エモすぎる。幕が上がった瞬間に、テンションが振り切って気絶しないようにと、今から自分に言い聞かせています。もう少し、俺の心、強くいてくれ。

【全体像】

シンプルな舞台装置。曲がりぐねった階段の間に、オーケストラがいる。オーケストラのスペースには、アクリル板が何枚もある。でも、楽器を持つ人たちの顔は、とても晴れやかでした。西野淳先生が指揮台に着く。カーテンコールで知ったのですが、舞台袖の見えないところにもオケがいたそうです。おそらく、クラリネットやサックスの木管系でしょうか。姿が見えなかったのは。2幕はじめの「キッチュ」では、オーケストラの皆さんと一緒に手拍子出来たのが楽しかったです!しかも、皆さん本当に良い笑顔だった!
ライトの演出がとても綺麗でした。「私だけに」でシシィがカーテンを開ける場面や、昇天の時の神々しさ、数々のステージの思い出が蘇ってくるようなライティングで、シンプルさが記憶を邪魔しないのがとても良かった。
カットになるナンバーはほとんどありませんでした。時折、ルキーニがストーリーの補足をしているので、歌のカットなしの新人公演みたいな構成でした。ダンスはほとんどないものの、印象的な振りは歌いながらしてくれて、これも記憶を蘇らせてくれる魔法のようでした。
宝塚版エリザベートを観たことがない人にはしんどいと思う。でも、我々には思い出がありますから。全く問題ございません!

【キャスト】

朝夏まなと/トート
まぁ様のトート閣下はフルコスチュームも「昨日まで着ていましたが?」みたいな完璧な着こなしで、でもほんのり女性の雰囲気もあってセクシーでした。万歳。
『最後のダンス』での、格好良いフェイクは健在だったし、新たなる飛び道具シャウトが飛び出してきて、客席が圧倒されるのを肌で感じました。凄かった。ライブならではよね。なにより、まぁ様がノリノリで、トート閣下との再会を楽しんでいるのが見えて、良かった。
「死ねば良い」のところで、ドクトル・ゼーブルガーが帽子を床に叩き付けた時はめちゃくちゃワクワクしました(笑)

実咲凜音/エリザベート
みりおんのシシィはガラス細工のように繊細で硬質なイメージだったけれど、今回は香り高く咲き誇る大輪のお花のような存在感になっていた。女優さんって凄いなあ。みりおんが一番、良い意味で現役時代と違っていたなあと思います。

北翔海莉/フランツ
ていうか!みちこさんの現役男役感は!一体どういうことなの!?
まっっっっっっっっったく現役まんま!嘘でしょ嘘だとおっしゃい。産後間もないっていうのも信じられなかった。
みちこさんの花組でのフランツは観ていないのですが、若フランツの溌剌とした艶やかな声が印象的でした。そして、ルドルフとのお芝居も新鮮だった。「皇位継承はむずかしいぞ」の台詞の根底に、深い愛情を感じました。母親が演じる父親って、こんなにも深く説得力に充ちるのかと思いました。

宇月颯/ルキーニ
長髪を後ろに結ったとしくんのルキーニ、どえらい格好良かったです!とし様の男役姿をまた観ることが出来て、しあわせだった。
現役時代は歌よりもダンスの人っていう印象でしたが、本役でルキーニやってましたよ、ってくらいの熟れ感がありました。

澄輝さやと/ルドルフ
ご贔屓の現役感はんぱない。あの横顔!白手袋!あまりにも現役まんまだったので、無になるしかなかった。無に。1幕の出番は一瞬なので、『最後のダンス』くらいまで放心状態だったよ(勿体ない)
2幕はずっと、生きていて良かった。って強く思っていた。本当に、去年めっっっっっちゃくちゃツラかったけれど、生きてて良かった。
澄輝さやとさんは最高のルドルフ役者です!!また会えて嬉しかった。ありがとう梅芸ありがとういのち。
『僕はママの鏡だから』の後に、ママの手に頬擦りする澄輝ルドルフが大好きだったのですが、その場面をたっぷり見せてくれて、当時と同じく大号泣。マスクがびしょ濡れに。ママのぬくもりが消えてゆくのと同時に、彼の心に闇が広がるのが見えて、現役時代と同じく鳥肌号泣嗚咽もの。あんなに切ない笑顔ってある!?
ソーシャルディスタンジング闇広は、わたしはそれが感染防止策だとは気が付かずに、ふたりの間隔に火花が飛び散るのを見て心の中でぎゃーぎゃー大騒ぎしていました。カッコイイ!!!!澄輝ルドルフは、『闇が広がる』前後で精神状態が変わったのがわかる。そういう細か~~~いところばかり見てしまいます。伝わるのかなこれ読んでる人に(笑)

【次は渋谷】

もっと語ろうと思えば語れるのですが、自分でもやっぱり「夢なのではなかろうか」と思うところもあるので(特にご贔屓について)もう少し冷静になって挑む必要がある。でも無理ィ。

いつか、宝塚OG公演を、在りし日に思いを馳せて見るのが夢でした。その夢が、叶った夜でした。