すーぱーからしちゃんねる

からしがみたものをまとめたものです。

Living Room MUSICAL vol.8 『ぼくがここに』

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ここは渋谷!




2019年2月27日 夜、渋谷。eplus LIVING ROOM CAFE&DININGにて。


【期待】
3度目のリビングルームミュージカルです。今回は華の95期、彩花まりちゃん、星乃あんりちゃん、伶美うららちゃん目当てに夜の渋谷へ。勝手知ったりなわたしと友人は、Tシャツを着込んで、しかもVIP席に座らせて頂いて、完全なる浮かれポンチであった。
店長役の荒木里佳、以下店員役の荒田至法、岡本悠紀のミュージカル俳優。大塚たかし、山田元の劇団四季出身の俳優と、十輝いりす、彩花まり、星乃あんり、伶美うららの宝塚OGたち。スペシャルダンサーに須藤大迪・高橋莉瑚ペア。特別出演に村井良大。そして、スペシャルゲスト、久野綾希子。バンドは伊藤辰哉(いっくん)率いるいつものシャレオツな演奏をしてくれるメンバー(そういえば、このバンドに名前はないの?ろんろん先生!!)
宝塚OGの4人、岡本くん、山田王子、オン・ユア・フィート!に出演していた須藤・高橋ペア、そしてもちろん久野さん。存じ上げていたのはそのメンバーなのですが、写真をよく見たら、大塚さんも知ってた。四季は子供の頃、多分幼稚園とか小学校低学年くらいの時に、『ライオンキング』とか『キャッツ』を見たことがあるんだけど、なにせ記憶が薄い。多分、大塚さんも見ていたはず。失礼ながら他のメンバーは知らなくって、村井さんがとてもとても人気者、というくらいの知識しかなかった。でも大丈夫、LRMはいつも知らない世界の扉を開けてくれて、新たな出会いを与えてくれる!


【セトリについて】
セットリストの中から、印象深かった場面を。


『世界の王』『僕は怖い』に『仮面舞踏会』の題名が並んでたら、完全にロミジュリのそれだと思って、脳は♪テン テン テレーン っていうイントロを期待していたのに、少年隊だった。しかも超キレキレの。わたしですら光GENJIと間違えるくらいうっすらとしか知らないのに、踊ってる人知らないんじゃないのwwwっていう感じで掴みはオッケー。荒木店長の浪花節の効いた仕切りっぷりが素晴らしく、店長のお人柄が一瞬で把握できる導入が流石です。
ステージには男役スイッチの入ったまさこさん。色違いのワンピースを着て、きゃいきゃいするDGZ95(道玄坂95)
「ここは渋谷!」のわくわくするナンバーに装いを変えたお馴染みの『Another Day Of Sun』
導入こそ少年隊だったけれど、ロミジュリの世界はしっかりと見せてくれました。岡本くんが歌う『僕は怖い』の後ろで、うらら様がシンプルな黒のドレスで死のダンスを踊っていて、もう本当に最高でした。美しいのなんの。
しーちゃんがグウェンドレン、あんりちゃんがセシリーでアーネスト イン ラブの『初めて見たときから』。超かわいくて大好きな曲をやってたんだけと、かわいかったです!!かわいかったです!!お砂糖めっちゃ入れられてキレるところもやってた〜(*゚▽゚*)
大塚さんが文字通りレストランの隅から隅まで走り回って『熱心党シモン』を歌う爽快さ。ME AND MY GIRL から『街灯によりかかって』『ミー&マイガール』、荒木店長のサリーと、大塚さんのビルのタップダンスが楽しかった〜〜!
レジェンド久野さんの『愛した日々に悔いはない』は、もう、言い表せない。見えてくる世界と、迫ってくる情景が圧巻で。今まで久野さんが浴びてきたスポットライトが少し感じられた気がした。
何の曲だったか思い出せなくてモヤってた『You Can’t Stop The Beat』はヘアスプレーの曲だった。もはやLRMの曲だ。
そういえば、わたしはRENTの楽曲を知っているのに、RENTを観たことがない。RENTメドレーで、客席の熱気が一層高まるのを感じて、知らない世界にも入り込めるのがLRMのいいところ。でも、良い機会だからRENT観よ。
まさこさんの『It Don’t Mean A Thing』を聴くと、NICE GUY!!を思い出して楽しくなるよ〜〜。あの日の銀鏡の興奮が蘇るんだよ〜!
オン・ユア・フィート!から『1-2-3』もやってくれて、嬉しかった!しーちゃんがセンターで、あんりちゃん、ゆうりちゃんとのハーモニーも気持ちよくて、なにより麗しくて楽しかった。
王子の『あの声』(リトルマーメイド)は、ロイヤルみが爆発していて、もはやエリック王子にしか見えなくて、浜辺に打ち上げられていそうだった(褒めてます)この日は、妃海風ちゃんと実咲凜音ちゃんも観にきていたので、宝塚のアリエルがそこにいるよ〜〜!!って思った。山田王子好き。
Guys and Dollsから『Luck Be A Lady』を、ギャンブラーの男を従えて、荒木店長が格好良く歌う。ここで、まさこさんがスカイをしていて、ダイスを振ったりたばこを吹かす振りをやっていて、めっちゃくちゃ格好良かった…!!このクサさは元男役にしか出せないと思うの!
この日一番感動して、一番のギフトだった、久野さんの『メモリー』。CDや映像でしか知らなくて、OYFでお姿を拝見したときにも「おお…!」って思ったんだけど、さすがにこの距離で『メモリー』を聴けたのは大切な宝もの。なんかもう、くさくさしてないで「生きよう」って思った。久野さんの過ごした青春時代が、この歌に込められている気がして、これは今の久野さんにしか歌えない『メモリー』だったように思うの。久野さんは当時のことを振り返って「あの頃は、青春の思い出作り!なんでも挑戦!って思ってやっていたの」と仰っていたけれど、この「なんでも挑戦!」という言葉が、こんなにも響いたことはない。
そして、もはやLRMの曲になりつつある『Another Day Of The Sun』ここは渋谷!からのアンコールが『CONGA』で、すっごくエモーショナルで、わたしはもう立ち上がって踊り出したかった!!

 

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フリージア




【楽しかったとこ】
華の95期、伶美うらら嬢の「私たちって、95期になりたくて95期になったわけじゃないじゃない?入ったら、たまたま美形のスター揃いの95期だったの。美しく生まれようと思って、美しく生まれたわけじゃないの」に「わかるぅ〜〜」と賛同する彩花まり嬢と星乃あんり嬢。美しい方々に言われると説得力が半端なさすぎて、真理でしかなくて笑うしかなかったwww そこから、ゆうりちゃんがカントみたいな問いを広げてゆくんだけど、美しい人が投げかける哲学的命題って、なんかもう真理〜〜〜!!(あなたの脳内のIKKOさんに言ってもらって)って思った。劇中にはまど・みちおさんの詩が引用されていて、ただのどんちゃんお祭り騒ぎにならないLRMのブレないスタンスが良かった。元娘役ならではの、衣装の魅せ方、いつでも美しい髪型の早変わりが流石でした。
荒木店長の夢が叶った瞬間も、胸熱だったな。まさこの部屋っていう、まさこさんがMCのトークで、熱く熱く久野さんへの思いを語るお姿に、もらい泣きしちゃったよ。なんというか、わたしたちが夢を見ている空間で、夢を叶えている人の姿を見ることの高揚感というか。その人から放たれているエネルギーって、すごいんだなあって思った。
そうそう、村井くんの事は存じ上げなかったけれど、やっぱり彼はすごく人気者で、彼の場面での客席の集中力が凄かった!みんながハクハクしている!わたしがちょっと引いた立ち位置に居ることは、きっと舞台に立っている人からは丸わかりだと思うんだけれど、村井くんは果敢にわたし達のテーブルにも絡んで来てくれて「確かにみんなが推したくなる気持ちになるのがわかる!」って思った。店長からの無茶振りも、全部ホームランで返していて、なるほどスターだわ、と。お隣に座っていたおねえさんが村井くんのファンの方で、ノリが良くて素敵な人だった。
晦日のお餅つき以来、山田王子がめっちゃ好きなんですけれど、今回は王子がテーブルにお花を生けてくれていて、そのお花もテーブル毎にひとつひとつ違っていて素敵だった。わたしのテーブルにはフリージア。好きなお花だったので、なおさら嬉しかった。帰り際、フラワースタンドのお花を心配そうにお世話していた王子を見て、お花を贈ったファンの方はしあわせだろうなぁ…って思ったよ。
OYFで目が離せなかったラテンダンサーの須藤・高橋ペアに、もう一度出会えたのもすっごく嬉しかった!あの距離で競技ダンスを見る機会なんて、まずないじゃないですか。だって、お衣装のCHACOTTのロゴが目視で確認できる距離だよ?すごくない??こんな距離でダンスを見てるなんて、わたしは貴族か!!って思った。ここは貴族のサロンかよ。貴族の距離。でもね、このペアは、この公演で解散なんだって〜〜。須藤くんが就職で卒部するから、これが文字通り最後の舞台だったんだって。残念。青春の一場面に立ち会って、ちょっと泣いたわ。高橋さんは芸能活動を続けるみたいだけど、いつか須藤くんのアツくてちょっと優男な感じのあるダンスが、また見られたらいいなって、思うよ。
久野綾希子さんが「最初はこの距離が怖かった」と仰っていたのに、スケールの大きさを感じた。2000人超の劇場に立っていた人の感覚では、この距離感が逆に怖いんだ、と。MCひとつにしても、新しい世界の扉がガンガン開いてゆくので、わたしはLRMが大好きなんだなぁと思うのでした。

 

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お肉食べた




【一周年おめでとうございます】
LRMは、この公演で一周年を迎えたんだそうです。わたしはLRMを『今世紀いちばん推しに出て欲しい公演』と称しているのですが、近頃は推しが出ていなくても観に行きたい公演、に変わりつつあります。わたしはこの世界で、お客として存在している時間が大好きです。「明日も頑張ろう」とエネルギーを貰って、渋谷のスクランブル交差点を潜って、副都心線のホームに立つ。この瞬間さえも愛おしいくらい。