【2度目の博多座】
遠征から帰ったらすぐに感想をまとめようと思っていたのに、帰って来てから風邪を引いてしまい、それがなかなか治らないものだから、遅くなってしまった。もう千秋楽ですってよ。2016年の『王家に捧ぐ歌』以来、2度目の博多座でしたが、たいへん楽しゅうございました。そして今回は、九州初上陸の母を連れての遠征旅行でした。推し事と親孝行を同時にやっちまおうという計画で、観劇したり観光したり、それでもお茶会に参加したり、お友達と博多ナイトを楽しんだりで、かなり欲張りな3日間でございました。そりゃ風邪も引くよね(笑)と、いうことで、今回は公演の感想と、旅行記みたいな日記が付いています。
【黒い瞳】
月組も雪組も、映像で見たことはあるので、お話の流れは知っていたのですが、やっぱり生の舞台は立体的で見えるもの感じられるものが多いよね!!(新発見みたいに言うけれど、よくよく考えてみたら当たり前のことである)『神々の土地』を経て得た薄っぺらいロシア史と地理の知識を持って見ると、感動も深くて。
初見は4時起きで、積雪による飛行機の遅延があったり、ドキドキそわそわして、博多座の席に着いた頃にはぐったりしていた(笑)欠航してその日の公演が観られなかった方もチラホラいたようなので、無事に観劇出来た事に感謝。
まず、博多座は音響がとても良いのである。渋谷の某劇場は見習ってほしい。下手にエコーを効かせたり、箱の中で反響することもなくて、感覚的には生歌に近い歌声が聴ける。なので、歌があちゃーって感じの人の歌は、それなりにしか聞こえない。宙組はその辺をすべて武器にして、楽曲の美しさ、台詞の美しさを魅せてくれました。
そして博多座は舞台装置も豪華で、盆も回るしセリもある。博多座がすっかり、『黒い瞳』という世界に成っているのに感動しました。特に装置がとても美しかった。やっぱり、舞台美術はデジタルよりアナログの方が好きかなー。特に宝塚は。と思った。
柴田先生の作品はどれも好き。『バレンシアの熱い花』とか『琥珀色の雨に濡れて』とか、主人公がすごいクズなのに「ああー!!宝塚の男役カッコイイ!!!!」と痛感できる男役像が本当に好き。わたしは理想の男性像を男役には求めていないみたいです。フェルナンドもクロードも、実際に目の前にいたらぶん殴ってやりたいですし、あんな男とは恋愛したくねぇ!
彼奴らに比べたら、ニコライってまともだよねー。感心するくらいに、まともな男だ。君は幸せになってくれ。クズなのになぜか格好いいゆりかちゃん(真風涼帆)も見てみたかったけれど、アダルトな見た目にお坊ちゃんなニコライ、とても良かった。『黒い瞳』は男女の恋愛以外にも、ニコライとプガチョフの友情と絆が描かれているので、ニコライがクズだとお話にならないんだわ(笑)誰に対しても誠実で、優しいんだろうなあ。セルゲイエフ君も彼の恋を応援しているし、プガチョフにしてあげたようなことを、彼は周りの人たちにもしてあげていたのだろうなあ。シヴァーブリンに恋の歌を笑われて、喧嘩に発展するところはごめん、わたしも笑った(笑)ゆりかちゃんの「僕の恋の歌」すごい気になる。シヴァーブリンがニコライの事を嫌ったり執着したりするのも納得の、キラキラ具合でした。最初はお坊ちゃんで、都会に憧れるような狭い世界を生きるニコライが、プガチョフと出会って成長し、マーシャと出会って世界を知ってゆく姿、勇気を得る展開が好きです。
そして、マーシャもニコライと出会って世界を知り、勇気を得て、自分を顧みず彼の命を守ろうと奮起するわけです。なんて美しいの?ベロゴールスクの生きるものすべてを愛するマーシャが、山を越え、河を越えて、超自然的な力を借りて(わたしには、空を飛ぶマーシャがロシアの神様たちに守護されているように見えて、とてもとても感動した)旅をして、女帝陛下に会いに行く場面の美しさ。そこで出会うエカテリーナの凍り付いた心が、マーシャの言葉で溶かされてゆく感情の移ろいも美しかった。せーこ(純矢ちとせ)ちゃん、流石です。エカテリーナもう飽きた、とか言ってごめん。しかもわたしは『白夜〜』は一回しか観ていないんだけれど、ごめん。やっぱり、まどかちゃん(星風まどか)の対女役のお芝居は素晴らしい。『神々の土地』『WSS』でも思ったけれど、まどかちゃんの現代的な感性がそう感じさせるのかなあ。雪んこのまどかちゃんも可愛かった。「眠ってはダメよ!」シャンシャン♪
どこから語ればいいのかわからない位に素晴らしかった愛ちゃん(愛月ひかる)のプガチョフ。宙組を初めて観た母が初見から愛ちゃんに釘付けで、愛ちゃんが出て来るたびにオペラグラスを上げ、終演後には「皇帝が一番格好良かった!」とプガチョフを皇帝呼ばわりして(大将でもなく、皇帝)褒めちぎっていた。宝塚は『ベルばら』ぐらいしか観たことのない母が「皇帝は顔も良いし声も良い、体格も男そのものだし、歌も上手だねえ」と褒めまくっていて、なぜかわたしが「愛ちゃん良かったねえ…(;▽;)」と泣きたくなった。『黒い瞳』はいつでもどんな組でも出来る作品ではないのです。プガチョフが出来る男役がいないと、成立しないのである。プガチョフの登場シーンでは、ラスプーチンが脳裏を過ぎったりもしましたが、もう全然違う存在だった。カリスマ的存在でも、そのエネルギーの方向性や色が違う。ラスプーチンはロシアのために死んだ方がいいと思ったけど、プガチョフはロシアのために死なないで欲しかった…。ニコライと一緒に、ロシアを新しい光に導いて欲しかった。人間的な懐の深さと、ニコライに出会って、価値観が少し変わっていった感覚もあって(だからベロボロードフに裏切られる隙が出来てしまったのではあるまいか)そこを感じられたから、良いお芝居だったと心に染みたのでしょう。
配役が発表になった時から、勝利を確信していたトリオですが、やっぱり大勝利だった。和希そら・秋音光・優希しおん、何もかもが上手い人しかいない。『黒い瞳』は、プガチョフだけでなく、トリオも揃っていないと上演できない。
愛・勇気・祈りを人間の精神の精霊として、物語を運んでゆく。現実的なのにどこか幻想的な世界観は、あのトリオがあっての世界だと思う。これこそ、舞台でしか表現できない物語のかたち。3人のダンスも歌も、ひとの世界に存在している瞬間も、どこを切り取っても滑らかであった。ニコライとプガチョフのそりの場面では、厳粛にタンバリンが響く様を経験できたことに感動した。マーシャが空を飛ぶ場面のトリオの精霊らしさ、それぞれの包容力が見えて神々しかった。リフトもとても美しかったし。
しかしシヴァーブリンって本当に良い役だよね。なんと言っても、クズ!下衆!小悪党!性悪!…これ、めっちゃ褒めてるよ?ずんちゃん(桜木みなと)は都会的な雰囲気があって、そこがずんちゃんの個性だと思ってるんだけど、都会っ子シヴァーブリンめっちゃ良かった。田舎貴族のニコライを目の敵にしたり、ケンカ売ったり、嫉妬したりする姿の説得力よ。ニコライを斬りつけた後に、剣をぐるんぐるん回すシヴァーブリンに『WINNER!!』の文字が見えたよね。格ゲー的な。シヴァーブリンがマーシャにこじらせて執着しているというよりも、シヴァーブリンがニコライに嫉妬して執着してこじらせているから、プガチョフに媚びたのかと思うとめっちゃ萌えた。
贔屓のワイルドっぷりは聞いてはいたけれど、初見では誰だかわからなかったあっきー(澄輝さやと)のベロボロードフ。ベロボロードフさんの褒めるべき所はルックスだけで、やること成すこと全部が好きになれないっていうか嫌いなので、悪役としては素晴らしい役作りだったとじわじわ感動している。やること成すこと全部が人でなしなベロボロードフさんを、フロプーシャが茶化す構図もとても良かった。どちらもクールで、冷ややかで、でも似たようなキャラクターでもなくて、そのあたりのバランスが絶妙だった。それにしても、プガチョフの双璧たちがグッド・ルッキング・ガイで天国だった。ありがとう大将。かなこ様(春瀬央季)とシンメで踊るあっきーがめっちゃ格好良くて、2019年はロイヤルよりもワイルド路線で行くんだね〜〜ありがたや〜〜〜とオペラグラスを握り、震わせていた。野心剥き出しの無頼漢っぷりが最高でした。ですが、最後に出て来たコサックの王子は一体誰なんです!!こっちの方が馴染みのある澄輝さんの筈なのですが、なんか新鮮に見えました(笑)
ミノロフ大尉イヴァン中尉セルゲイエフ少尉のトリオも、言うまでもなく上手い。3人ともお日様のような存在感で、殺されてしまうのが本当につらい。3人とも通し役ではないので、各々の役の演じ分けにも目を見張る。特に、若翔りつくんが最近のお気に入りの下級生なんですけど、セルゲイエフ少尉の時の芸が本当に細かい!!コサック3人を相手に闘いながら、眼鏡を掛け直すところはみんなに見て欲しかった。見た目が強そうになりがちなタイプなのに、ちゃんと眼鏡キャラとして成立してる。でも、セルゲイエフくんがコサックに捕まった時、ジャケットを剥がされて誰よりもボコボコにされているのを見て『あ、強そうなやつから潰したんだな』と思った。セルゲイエフくんの眼鏡には、無限の可能性を感じるのである。つまり、奴はそういうメガネだってことだ。自分でも何を言っているのかよくわからない。
マクシームィチとパラーシカって、原作にも登場するキャラクターと間柄なのかなあ?りくちゃん(蒼羽りく)のお芝居のあったかさが「生きているんだ!」のセリフに集約されていて素敵だった。その、熱い愛に応えるせとぅー(瀬戸花まり)も、のびのびと娘役をしていて嬉しかったなあ。なかなか、こういう役を見る機会がなかったので、かわいいせとぅーが見られて良かった。サヴェーリィチのすっしぃさん(寿つかさ)との掛け合いも、気のいい田舎娘っぽさがあって可愛かったなあ。
忘れずに記しておきたいのがズーリンを演じていたまりなちゃん(七生眞希)です。一番「おっ」と気を引くお芝居をしていた。線が細いタイプだとは思うんだけど、ヒゲも似合っていたし、落ち着いていたし、上官としての説得力があって印象的でした。
他にも、ニワトリを追いかける水音志保ちゃんとか、透き通るエンジェルヴォイスで「コンニチワ〜」とニコライに挨拶する花宮沙羅ちゃんとか、可憐な目元と華奢な身体で男前に踊る夢白あやちゃんとか、娘役ちゃんたちの活躍も印象的でした。みんなかわいくって素晴らしい。
【VIVA FESTA ! in HAKATA】
体感時間5分のはちゃめちゃ楽しいショー!!
まあみりのVFも楽しすぎて、テンションが上がりすぎて吐き気を催すくらい(お・ち・つ・け)だったのですが、まかまどのVFも楽しすぎて、同じ場面で吐き気がしました(笑)
まず、プロローグの色彩も歌も、あの男役の謎に浮かれた小刻みなステップのダンスも大好きなんですよ〜〜!!1階席にご縁がなかったので、客席降りの楽しさを味わえなかったのが残念でしたが、客席に降りながらも、2階席へのアピールを怠らない男役・松風輝さまは流石でした。指差しを頂戴し、ありがとうございました。お母さんとめっちゃ手振った(笑)
フェスタに疲れるずんちゃん、魔法使いA兄弟のあきそらも新鮮で、楽しかった!もうね、博多座の魔法使いA兄弟は、すごく悪い魔法をかけて、女の子を困らせているに違いないです(断言)魔法使いA兄は、まどかちゃんを連れ去るときに、『お前の親知らずを全部虫歯にしてやろう』とか『ジェルネイルが1日で剥がれる呪いを掛けてやる』とか囁いているのでしょう(悪さのレベル)そして、一方では、魔法使いA弟が『開けるホームパイ全てが悉くボロボロに砕けている呪い』を掛けています。なんて恐ろしいワルプルギスの夜…。そんな場面じゃないけど…。
エン・シエロの場面は一新して、サン・ホセの火祭りへ。突然セリフ劇が始まるのが可笑しかったんだけど、あれは『過去にこんなことがあって、こんな伝説があるんだよ!』っていう導入なんじゃないの?とお友達が教えてくれました。大運動会で2回連続リレーの選手を務めた澄輝さんの美しいスライディング、牛から人間になっても生命が危ない蒼羽さんが愛おしかったです。
前回は手拍子どころじゃなかったBeMineは、そらちゃん(和希そら)を筆頭に若手メインの編成。あきも君(秋音光)が殺気を感じるほどセクシーでツラかったのと、いとゆ(湖風珀)が最高にチャラかった。いとゆの調子乗ってる感じ凄い好きなので、これからもそういう路線でキザって欲しい。
ソーラン節で、テンション上がりすぎて吐き気がするのって、わたしだけじゃないですよね!?チョンパで拍手した瞬間から吹き出すアドレナリン。太鼓の音が聞こえると、腹の底から元気が湧いてくる。だってさ、真風のアニキがめっちゃ煽ってくるんだよ!?先輩から祭りの頭を引き継いで、最初の夏感が半端ねえのなんのって、アニキのニッカポッカが一番カッコイイっす!!で、みさきパイセンからレディースのヘッドを引き継いだまどちのイキりっぷりね!!まどちのダンスは以外にも男前で好きです。しかもさー、まさかゆりかちゃんがフルコーラスやるとも思ってなかったから(愛ちゃんが歌い継ぐのかと思ってた)すげえ!さすがアニキ!!って思ったわ。で、わたしだってムラと東京とサヨナラショーでどっこいしょしてた宙担なので、パーフェクトな掛け声でアニキの煽りに応えたよね!後ろの初見と思われるマダムが爆笑するくらいには、拳を上げて「ハイハイ!」叫んで、まわりを巻き込んで「ソーラン宙組!」って叫んだよね!アニキがビビるレベルに声張ったわ。横に座ってた母も、爆笑しながら声出して拳上げてた。「あなたはともかく、宝塚のファンがあんなに大きな声出してノリノリで拳あげるだなんて思ってないから〜〜」だ、そうです。盛り上がりすぎて博多座壊れるかと思った。このノリが最後まで続くと思ったらしい母は、パレードで思いっきり「フェスタ!」って叫んでいたけれど、わたしが叫んでないのを確認して焦りまくっていた(笑)そのノリは間違っていないと思う。
で、アニキはトップになってもナイフを手放さなかったので流石っす!!って思った。正直、何が何だかわからなかった誇りと野心の場面ですが、謎の説得力でジャーン!と纏める宝塚的な場面なんだなあということで無理矢理納得した。最後まで、女の子を斬りつけた上に、白昼の竹下通りでナイフを振り回した末に自殺しようとする、完全に危ない人にしか見えなくてシュールな気持ちだった。紫の衣装が悪い意味で浮いてて、孤立感あったのもアレだったのでは。しかし、完全に愛ちゃんのファンとなった母が「愛ちゃんのことを考えると、あの場面で感動しちゃって!」と言っていたので、あれは愛ちゃんの場面だったということなんですね。
贔屓のことを尋常じゃなく心配するモンペみたいなファンなので、博多でも時のかけらを拾い集められるのかめっちゃ心配してたんですけれど、無事に集められていて安心しました〜〜〜。あきずんのコーラスが美しくて、男役らしい芯のある歌声で、博多座の音響にめっちゃ感謝した。美しい伏し目と、燕尾の扱いも男役芸の極み!って感じでしあわせだった。これに限らず、あっきーのハケ際ウィンクがすごく好き。タイミングも熱量も絶妙で、好き。
みりおん餞別場面はそのまま引き継がれていて、お兄さん達と踊るまどちが全然負けていなくて頼もしかった。
前回はみんなうらら様に釘付けだったかも知れないけど、ロケットの夢白あやちゃん、水音志保ちゃん、花宮沙羅ちゃんのピックアップが可愛くって、ねえみんな見て!!って毎回思った。
ちょっぴりレトロな黒燕尾は、ずっとあっきーを見ていたので、正直まわりで何が起きているのかさっぱりわかんなかった。でも、これだけは断言できる。澄輝さやとの黒燕尾は、今わたしが知っている男役の黒燕尾のなかで、一番美しく格好いい黒燕尾です!!この燕尾姿が見られるのなら、わたしはお金や時間を惜しまないよ。なんだって頑張れるよ。あっきーの燕尾服の後ろ姿には、わたしの憧れと夢が詰まっている。ただ立っているだけなのに、どうしてあんなに男役なんだ。視線も横顔の見せ方も、テールの揺れる様も、腕の伸ばし方、腰の落とし方も、首の捻りも手の見せ方も、すべてがそこに揃っていて、すべてが美しい。あまり主張の激しい芸風ではないけれど、澄輝さやとの黒燕尾には矜持がある。本人が拘って作り上げた男役芸を感じる。だから、愛して止まないのです。
まかまどのデュエットダンスはまあみりそのままの振り付けで、まどかちゃんがなんとも趣味がいいとは言い切れないドレスを着させられていた。トップ娘役のドレスが無駄に派手になるのは、地方公演あるあるなのだろうか。リフトがないなら、振り付けを全部変えればよかったのになあ。まかまどのデュエダンで、まだ「こういうのが見たかったの!」っていうのに出会えていないので、次回のオーシャンズ11のアダルトですごツヨなデュエットダンスに期待。あ、影デュエットのさよちゃん(小春乃さよ)と、りっつの歌声は、強さの中にまろやかさもあって素敵でした。耳がしあわせ。
と、ここまで書いてみましたが、やっぱりVIVA FESTA!最高ですね。花組のエキサイターみたいに、トップさんが変わっても、二番手が主演でも、再演され続けるショーになってくれたら嬉しいなぁ。
【お母さんと福岡旅行日記】
2度目の博多。いつも楽しいお友達と、ワイキャイしたり、お久しぶりの方と再会したり、新たなご縁を結ぶことが出来たり、本当に本当に楽しい3日間でした。食べ物はどれも全部美味しかったです。街で出会う人たちはみんな優しくて、気が良くて、やっぱり博多は好きな街です。博多座のスタッフさんの接遇も素晴らしく、ホスピタリティに溢れた劇場で、大好きです。欲張って観光も出来たし、遠征旅行としては、パーフェクトでした!
そして今回は、九州に行ったことのない母を連れての遠征でした。楽しんで貰えるかな?体力的に大丈夫かな?と、色々気を揉みながらのプランニングでした。還暦近くて膝も悪いのに、文句も言わずに始発電車に乗ったり、車を使わずに観光したり「2回も同じ演目に付き合わせて悪いかな…」と思いながら招待した宙組も、「2度目の方が何倍も楽しい!」と喜んでくれて良かった。そして感謝。母は愛ちゃんのことが気に入ったらしく、愛ちゃんの事ばかり話してました(笑)母は初見では「お芝居のヤマがわからなくて退屈だった。ロシアの歴史も地理もわからない」と言っていたので、わたしが持ってる拙いロシア史と地理の知識を教えて、宙組の番手や人事事情を解説したら、2度目はめちゃくちゃ面白がってくれた。「綺麗だったね。素敵だったね」意外の感想が聞けて、うれしかった。
青春時代のグルーピー根性が抜けない洋楽ファンの母は、街で見掛けるタカラジェンヌにも興奮して、楽しんでくれたみたいで良かった。なかなかしようと思っても出来ない、っていうか、やってみても出来ているのかすらよくわからない親孝行というやつですが、今回はちょっとは孝行出来たのかな。親孝行させてくれた贔屓にも感謝したいです。
【太宰府天満宮】
前回は観劇しただけで、出来なかった観光が出来て、嬉しかったです。お天気も良くて、ちょうど良いくらいに賑わっていて、気持ちが良かった。もうちょっと太宰府天満宮について勉強してから来るべきだったと反省。ブラタモリの知識だけでは物足りなかった。
あまり興味のなかった御朱印帳もはじめました。太宰府天満宮のデザインが格好良かったので。最初の1、2ページはお伊勢参りの時のために、空けておきます。と、そのページを開けて記帳して下さいました。伊勢神宮行ったことないんだよね。お伊勢参り、ずっとしたくても叶わないんだよねええ。行きたい。
参道で食べたいちご大福めっちゃ美味しかった。写真はないけれど、わたしの大好きな豆菓子屋さんがあって、しこたま買い込んだ。
ホテルのお兄さんが「神宮奥のお茶屋さんの梅ヶ枝餅がおすすめですよ!」と教えてくれたので、お参りの後に探してみたら、お茶屋さんめっちゃいっぱいあって、お兄さんのおすすめがわからなかった(笑)適当に入ったお店も、歴史ある老舗で、おばちゃんたちが切り盛りしている(忙しい時間帯だったみたいでおばちゃんたちはテンパっていた)お茶屋さんで、おうどんと梅ヶ枝餅を頂いた。美味しかったです。
【櫛田神社】
前回、唯一観光できた櫛田神社。お礼参りがしたかったので、またお参りできて嬉しかった。
そして、川端商店街の川端ぜんざい。母のぜんざいに餅を入れ忘れられるというミラクルが起きる。
【旧福岡県公会堂貴賓館】
外観が改装中だったので、母と「なんだろうこの建物」と近づいて行ったら、ボランティアガイドさんに捕まって(語弊)館内をとても丁寧に説明して頂いた。古い洋館スキーなので、楽しかった。偶然居合わせたお若いカップルも、ノリが良くって楽しかった。
【また行きたい】
博多座また行きたいな!あんなに遠い街なのに、うっすら土地勘があるのもちょっぴり嬉しかった。オタクやってると旅行ってなかなか出来ないからねえ。遠征と旅行が一緒に出来てしまうなんて、最高だった!!
次はラスベガスでお会いしましょう!オーシャンズ11は初演から大好きな作品なので、初日から遠征する予定です!!