すーぱーからしちゃんねる

からしがみたものをまとめたものです。

Living Room MUSICAL vol.6 『この宙の片隅に』

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たのしい夜でした。

2018年10月16日 夜、渋谷。eplus LIVING ROOM CAFE&DININGにて。

【期待】

平成でいちばん推しに出て欲しいイベントとしてウワサになっていた、リビングルーム・ミュージカル。我が初恋の男役さんである、悠未ひろさんがご出演とのニュースを聞いて「絶対に行く!!」と意気込み、お友達には「からしさん絶対に好きだから、行って欲しい!!」と言われていたのに、先行抽選に外れてしまった…。のですが、現贔屓が出会わせてくれたお友達が、ばっちりお席を当ててくださり、観に行くことが出来ました!その節は本当にありがとうございました。カメラマンまでしていただきまして、感謝しかございません。あっきー(澄輝さやとさん)、Tさんと出会わせてくれてありがとう。これからもよろしくお願いします(私信でしかない)

悠未ひろ、十輝いりす、妃白ゆあ、伶美うらら、の元タカラジェンヌと、青野紗穂、加藤潤一、岡本悠紀、のミュージカルスター、ロボットダンスパフォーマーのNANOIが出演。
元ジェンヌはもちろん知っています。青野沙穂ちゃんは、悠未さんとproject Nyxの『人魚姫』で共演していたので知っていました。人魚姫と船長さんだったんだよね。凄くハートフルな歌を歌う人だと知っていたので、青野さんもお目当ての出演者でした。加藤さんと岡本さんは存じませんでしたが、お二人ともめっちゃいい人だった。ちょろいから好きになっちゃう。

【ハコ】

こういうタイプのライブレストランで、学生時代にアルバイトをしてましたが、ホコリっぽくて、暗くて何が何だかわかんなくて、酔っぱらいが踊り狂ってるような店だったので、あんまり良い思い出がない(客層は演奏するジャンルにもよるのかな。出演してるバンドさんはみんなサイコーだったんだけど)
こちらはとってもお洒落でまさにインスタ映えでムードもクールでよろしいので、普段使いもしたくなるようなレストランでした。
ディナーショーは嫌いじゃないんだけど、音響が悪いから、いつもそれが不満。それを考えると高いなって思っちゃうんだよねー。でも、今回はちゃんとしたライブハウスだったので、音響ばっちりで、ドラムスもウッドベースもグランドピアノも深く響いていて、お耳が大満足でした。コスパが良い。もっとフードメニュー頼んでお金を落とすべきなのかしらと思うほど!
もちろん味覚も楽しめました!出演者の好物でしつらえたメニューもあって、選ぶのが楽しかったです。
席は、バーカウンターの一番前でした。ステージの真ん中が良く見えないお席でしたが、文字通り出演者がフロアを動き回り、観客を巻き込んでパフォーマンスをするので、全く問題ありませんでした。むしろ、この席でめっちゃ得した。大劇場の花道のカーテンの隙間から、本舞台の上級生を、熱い眼差しで見ている下級生の気分が味わえました。


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コラボドリンク『明日へのエナジー

【全体像】

導入がすごい。店員さんの格好をしたゆあちゃんとうららちゃんが、本編が始まる前に普通に、ほんとふっつーーーにフロアに出てきて、テーブルを回っている。たまに本当に店員さんだと思った人が「オーダーお願いします」と声をかけちゃうくらい、スッと入ってくるんだけど、ふたりとも超絶美人だしめちゃくちゃ姿勢が良いから、2人の周囲半径1メートルくらいが、なんかすごくキラキラしてたよね。渋谷すげえな。がっつり視線を合わせて「いらっしゃいませ」とご挨拶してくれるから、びっくりして勢いよく「こんばんわ!」と返してしまうおのれ。完全に変な人ですけど、わたしは大体いつもこんなテンションです。
そこから謎の寸劇があって、本編が始まります。
1曲め、ともちんの登場曲(悠未さんは店長役だった)が逆転裁判の『蘇る真実』で、客席のテンションがガッとアガり、気持ちの良い手拍子に『キタコレ!』感が振り切ってしまった。ちょっとコミカルな寸劇だったんだけれど、ともちんが全力で変顔をしながら、店員役の加藤くんと岡本くんをしばいてるのを見て、「わたしの大好きだった悠未さんが、目の前にいるー!!」と湧き上がる感動に震えました(そこなの!?)
店長代理役のまさこさんは、かなり久しぶりの芸能活動だったそうですが、宝塚時代と変わりない芸の緻密さと素のユルさが懐かしくて嬉しかった。ともちんと『愛が世界をまわらせる』を歌ってたんだけど、どっちもジョン卿にしか見えないのも愛おしかった。ともちんのジョン卿が見たかったので、この選曲もすごく嬉しかったな。
そうそう、ゆあちゃんはどのナンバーでも、すっごくノリノリで、1番アイコンタクトをしてくれて、ハイタッチをたくさんしてくれて、一緒に踊っているかのような気分にさせてくれました。さすが星娘。
エリザベートメドレーでは、エリザベートの世界を13分の超スーパーハイライトでまとめてたんだけど、なんか成立してて面白かった。ともちんのトート閣下は、それこそ見果てぬ夢だったんだけど、退団してからはよく歌ってくれていて、そのナンバーは聴くたびに磨き上げられていて、毎回感動します。格好いい。ゆあちゃんの『私だけに』も、とても良かった。ともちんとゆうりちゃんでの『運動の間』、色気と美しさが大爆発していて、あんなものを至近距離で見ちまってアワアワした。悠未閣下の「死ねばいい」は意外にもあっさりめ。ゆうりシシィの女官たちは、かなりスゴツヨ(加藤くんと岡本くんがノリノリでやってた。可愛かった)まさこさんとゆあちゃんの『夜のボート』は、まさこさんフランツの目線の先に座っていたので、なんかあれは、わたしに歌ってたんだと思います(真顔)まさこさんめっちゃロイヤルだった。
ロボットダンスパフォーマーのNAOMIさんの存在もスパイシーでした。なかなか渋谷っぽい。間近でダンスが見られたのも嬉しかったな〜。なかなかあんな至近距離でプロのダンスを見る機会もないもん!

2幕の導入は、おおきくてきれいなおねーさんが羽根扇を持ってフロアをウロウロして始まる。岡本さんのヒゲをいじってごめんなさい(笑)すんごいハイヒールと綺麗なボブヘアとのギャップに突っ込まずにはいられなくて。
ドリームガールズ『One Night Only』から2幕は始まります。ドリームガールズっていうか、ドリームジャンボガールズって感じだった。3億円の女たち。ここでは悠未さんがゴージャスなドレス姿で歌ってくれて、悠未さんのドレス姿が大好きなわたしは、とてもしあわせでした。迫力あるからね!絶対にドレスに負けないの!
ゆあちゃん、ゆうりちゃん、紗穂ちゃんの『Diamonds are A Girls Best Friend』も、登場してきた瞬間から、すっごく可愛かった!客席から「かわいいーー!!」って声が飛ぶほど!お揃いのイヤリングも可愛くって、ワンピースもめちゃくちゃ可愛かった。しあわせでござった。
で、『まさこの部屋』は、まさこさんが司会で元ジェンヌさん達とトークをする、期待を裏切らないユルいコーナーだった。まさこさんに雑なフリをするともちん、稽古中ゆうりちゃんが「スターだらけの95期きっての美貌を誇るこの私(みたいなセリフがあったの笑)」っていうセリフを毎回噛んじゃうエピソードを暴露、乾杯した瞬間カクテルを一気飲みして「あっは!飲み過ぎwwww でも私こういうの大好きなんで!!」と開き直る悠未さん、ゆあちゃんとまさこさんは退団同期なのに、退団公演の作品名がなかなか出てこないまさこさん…等々。セトリを見たときに二度見した『まさこの部屋』はこんなコーナーであった。めっちゃ癒されるから、また開店してほしい(笑)
ゆうりちゃんの『ダンスはやめられない』は、バウでも歌っていた曲だよね。娘役のお歌はしんどそうだったけれど、キーが合っていればとても素晴らしい歌の世界を見せてくれるので、また歌ってほしいな。いろんな歌を聴かせてほしいな。
ともちんの『星から降る金』は、ドラマティック過ぎて泣いた。宝塚時代から歌の人だったけれど、卒業されてからの伸び代が半端ないの。何様なのって感じだけれど、年々上手くなってゆくの。大劇場マジックが解けても、日々訓練して努力して、才能を研鑽しているから、こんなに情感にあふれた歌が歌えるんですよね。好きです。やっぱり大好きです。
岡本くんがソロで『Feeling Good』を歌っている後ろで、まさこさんがハットを被って(大浦みずきさんのハットだったらしい!!)男役のダンスを踊り、ゆうりちゃんが娘役として絡む。の場面が、本当に宝塚大劇場のショーの一場面みたいで、これを至近距離で見てしまって超ハクハクした!!その上、岡本くんがキザるキザる。もしも大劇場であの場面をやったなら、岡本くんは銀橋を渡りながら歌ってたんだろうなあ〜、と。そして、バーカウンターを使って、わたしをこれでもか!!!!ってくらいに釣ってくるもんだから、宝塚ファンの俳優さんはけしからんと思いました。
加藤くんが歌う『So Close』は、魔法にかけられて(これ、大好きな映画なの!)のバラードで、昔だいもんが歌ってたやつ。加藤くんが凄くまろやかに優しく、力強く歌う中、ゆあちゃんが天使のようなダンスを踊っていて、こちらも宝塚大劇場のショーのひと場面のようなゆめゆめしさでした。加藤くんの声量がスゴくて、生声が響いていて、圧巻だった。リフトも綺麗だった。
紗穂ちゃんの『Listen』は、ありがたやと拝みたくなるくらいにソウルフルで、数年ぶりの再会が心から嬉しく感じる瞬間でした。この歌を聴いて、胸がいっぱいで、本当に来て良かったと強く思いました。紗穂ちゃん、おとなになったねえ。これからも期待しています!また紗穂ちゃんの歌が聴きたいから、オン・ユア・フィート行こうかな…。
ラストは『明日へのエナジー』!!宙担たちの手拍子スキルが火を噴いた(笑)わたし達はこの日のために『シトラスの風』に通ったんだわ!!と言わんばかりで、もはや一緒に踊っていた。そのパワーに全く負けていない『明日エナ』に、心が震えて、我も忘れて大号泣してしまった。悠未さんの歌い出しが耳に入って「わたしはこの歌に何度も励まされて、それだけたくさんの勇気をもらってきただろうか」と思った瞬間、心が本当に震えているのを自覚したんだよね。心っていうか、魂が震えてた。感動以上のものが湧き上がってきてしまって、わたしの中の宙組の存在感を思い知った。宙組はわたしの人生の一部になっている。全身全霊で共鳴してしまったんだと思う。自分がまだ、こういう感覚を持っていたことにも感動したし、嬉しかった。自分のことでも他人のことでも、涙を流す機会が少なくなってしまったので、こういう感覚や感動や、涙は、大切にしたいなあと思いました。思い出や人生の時間が薄いと、味わえない感覚だからね。
泣きすぎてコンタクトレンズを落とさなくて良かった(笑)楽しい楽しいカーテンコールでは、号泣して泣き止まないわたしを見つけた岡本くんが、何度も全力であやしてくれました。ありがとう。めっちゃ優しかった。めっちゃいい匂いした。好きになりました。また会いたいです。


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またね。

【また行けますように】

本当に楽しすぎて、言葉にするのも勿体ないな〜、と思っていましたが、やっとあの空間の事を言葉にしてまとめる事が出来ました。ただ、あの世界を作ってくれた人たちには、楽しかったよ!の気持ちを伝えたい。その気持ちだけでまとめたので、いろいろと間違っているところもありそう。新鮮なうちに放ちたかったけれど、思い出になるまで時間がかかってしまって。
とにかく『お客さんをひとり残らず主役にするんだ!!』っていう強い意気込みを感じるパフォーマンスでした。ああ楽しかった。それしか言えない。
終演後には、出演者・バンドの皆さんもフロアに降りて来てくれて、その日の感想をそのままお伝えする事も出来て、日比谷文化では考えられない距離感に、渋谷すげえなって思った。さかなクンみたいなテンションで絡んで、どーもすみませんでした(笑)

次のLRMも是非行きたい!
この作品に関わらず、出演者のみなさんひとりひとりに『もう一度会いに行きたい!』と思える、とてもとても楽しい夜でした。