すーぱーからしちゃんねる

からしがみたものをまとめたものです。

サンリオピューロランド『ちっちゃな英雄』

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衝撃的過ぎてブレた写真

本当に楽しかったサンリオピューロランドのショーアトラクション感想第二弾です。

『不思議の国のハローキティ』観劇後、プログラムを見ながら次の予定を決めるわたしと友人Sちゃん(同じくヅカオタ)

「やっぱりマイメロかわいいよね!」
クロミちゃんもかわいいよね!」
「あ、マイメロのショーもあるんだ。今から並べば間に合うかな〜」


すなおで明るい女の子「マイメロディ」が語る、かっこよくてかわいい「ねずみ男子」たちの物語。


ガイドにはこの一文が添えられていました。マイメロの世界にはねずみのお友だちがいた気がするし、「子どもが楽しめる感じのキャラクターショーなのかな?」って思ったんです。思ったんです(意味深)
開演1時間前でしたが、並ぶのも待つのも大得意!な我々は、The RockettesのChristmas Spectacularの動画を見たりしながら待ちました(ラインダンスが超かわいいの。宝塚のラインダンスをロケットと呼ぶのは、このショーが由来なんだとか)
列に並んでいるのは若い女の子・カップル・子ども連れ。キティちゃんのショーと客層は変わりません。

Sちゃんが「このショーのあらすじ調べてみたんですけど…」
と言って見せてきたこのページ。

1ページ目の『こんにちわ!マイメロディです!』以降、全くマイメロが出てこない(笑)
なんでやねん。
マイメロって、キティちゃんに次いでサンリオの顔的なキャラクターじゃないのかね。
すなおで明るい女の子マイメロディの活躍を期待していたので、その期待が裏切られそうな予感に爆笑。
しかも、もっと笑ったのがこの人物相関図。
マイメロに全く矢印が向いていない。完全に蚊帳の外。
それでいいのかマイメロストーリーテラーだからそれでいいのか。
ねずみとの関係は皆無なのか。森の仲間なのか。そしてこの物語に於いて、彼女の立場はなんなのか。
謎は積もるばかり。


そして、サイトを見ると『サンリオピューロランドネルケプランニングの豪華なコラボレーションが実現!』『マイメロディ&男性俳優のみの新ミュージカル!』とある。
ネルケプランニングといえば、テニミュやセラミュ等の2.5次元ミュージカルを製作するのあのネルケ
わたしが観たことがあるのはNARUTOくらい(お目当は悠未ひろさん)なんですけれど、こんなコラボしてたんですね!
しかも結構前から!(初演は2015年)もう少しわたしの周囲で話題になっていても良い気がするけれど、知らなかったです。

公演は専用劇場で催されます。
森の中の劇場って感じ。会場のアナウンスとともに扉が開かれます。扉にもスモークが焚かれて雰囲気抜群です。内装も凝って居て、劇場というよりは、ショーレストランみたいなつくり。座席もよくレストランなんかで見られるような木の椅子です。テーブル席もあったよ。前の方のお席はガチっぽいファンの方で埋まって居たので、わたしたちはカウンターテーブルに付けられたお席へ。なんとなく座った席でも、センターを死守する。
この雰囲気なら、劇場の堅苦しい椅子に慣れていない小さなお子さまでも、楽しめそうなラフな雰囲気でした。ファミリーも多かったです。


お話はよくある少年漫画的なもの。
賢くて人気者の家ネズミの主人公が、それを妬んだ仲間のひとりにハメられてしまい、住んでいた(というか住み着いていた)家を離れ、森に新天地を求めます。主人公は森でも仲間を得て、リーダーになります。
ストーリーのあらすじは、サイトをご参照ください。
マイメロは完全なるストーリーテラーで、この物語には干渉しません。それでいいのかマイメロ
歌ありアクションあり、客席降りあり、一緒に踊れる場面あり…といった感じの良くあるエンターテイメント。
と言いたいところですが、さすがはネルケプランニングです。大きいお友だちへの配慮が行き届いて居る。


つまり、すべての登場人物の矢印が主人公に向いている構図。
据え膳の掛け算し放題。


「僕だけの兄さんだったのに」

突然ヤンデレ化する弟。

「僕はずっとそばにいるよ」

主人公のことが好きすぎて一曲歌っちゃう親友。

「命の恩人を置いて行けるかよ!」

主人公とライバル、ピンチの最中、突然の仲直り。


そして要所要所でフラグが立つと
『おやおや?』と言わんばかりに出て来て、物語を解説しつつ進めるマイメロディ
あなたは一体何者なんだ。
世界を俯瞰で眺める腐女子かよ。

おねいさん達が大好きそうなキャラクターとストーリーな上に、ダブルキャスト・キャストを入れ換えて上演されているので、役者によって芝居も変化して来るはずだし、ハマれば何度でも美味しく観られる。沼のにおいがぷんぷんする!そして、隣で観ていたSちゃんが、フラグが立つたびにすんごくムヒムヒしてるのを受信しながら観るのも楽しかったです。

カーテンコールは撮影OKで、キャストがいっぱい客席に降りて来てくれます。ちびっことの記念撮影にも応じていました!お父さんが嬉しそうに、我が子と俳優さんの写真を撮っていました。
もちろんマイメロも一緒に踊ってます!
なんだよ、すなおで明るい女の子っぷりはここでしか観られないのかよ〜〜とは思いましたが、かわいいし楽しいので許す。
でもね、一番衝撃的だったのは、マイメロが最後に主人公に手を取られ、エスコートされてはけて行ったことだよ!笑


なんで、そこで、突然、絡むの


世界を俯瞰で眺める腐女子から夢女子への華麗なる転身。
その辺が『すなお』だってことなのか。そうなのか。

サンリオの市場の広さに乾杯。


この記事を読んで観てみたい!って思う人いるのかなと思いつつ。でもわたしにとっては想定外の展開で超たのしかったのでした。ちゃんちゃん