【初めての幕見席】
あれ?『天守物語』で今年の観劇納めだったんじゃないの?
いやいや、TLの『爪王』の評判が良いので気になって、気になって、幕見席デビューしちゃいました。コロナ以降の歌舞伎ファンなので、幕見席のシステムを聞いてはいたけど、未経験だったのです。
前日の12時にネットでに翌日の幕見席が販売されるので、先輩方から聞いていたように、朝早くから暑さ寒さに耐えながらチャレンジすることはありませんでした(自由席は並ぶのかな?)宝塚の当日券もこのシステム導入して欲しい~~。
金曜日に、土曜日の幕見チャレンジをしたときは、所用があって12時にログインできず惨敗。土曜日に日曜日のチャレンジした時は、12時ジャストにログインしてまだ半分くらい余裕がありました。演目の人気度によっては、この辺は変わってくるのでしょう。
4階席まで階段で上らなくてはいけないと思い込んで、ビビってたんだけど、登りはエレベーターだった。下りは階段を案内されたけど、脚の悪い人はどうするんだろう。エレベーター使えるのかな。
第一部で『超歌舞伎』の宙乗りがあるため、下手側は鳥屋になっていました。座席は幕見席だから粗悪・・・ということはなく、一等席と同じだったと思う。ただ、めっちゃ狭い。1列目を取りましたが、壁と座席のピッチが狭く、180cmくらいある人は座ってるだけでしんどいだろうなと思った。
視界は良好。舞台奥のセット場に役者が立つと、お顔が見切れた。でもお値段が激安なので文句は言わない(1200円だった)花道は見えない。手すりの間から、七三がチラッと見えるくらい。
ちょっと歌舞伎見てリフレッシュしたいなって時に、お金がないけど美しいものに触れたいときに、そんなときにまたお世話になりたいです。
【爪王】
めちゃくちゃめちゃくちゃ格好良かった!!緩急があってドラマがあって派手で格好良い舞踊。みんなが絶賛する理由がわかった。演奏もとても格好良くてドラマチックだった。
勘九郎さんの狐は、高く飛び上がって着地したときに全く音がなくてびっくりした。重力がないんですか。なんて格好良いの。狐のコンコンポーズで下手に飛び込んでいくときが、とてもかわいかったです。
七之助さんの鷹、雌なのが良いよね。七之助さんの振り袖での激しい振り大好き人間としては、もうウハウハでしたよ。セリの下に飛び墜ちていく姿に、まったく力が入って無くて、3階席から声にならない悲鳴が上がったのを聞きました。あそこの芝居の流れがブツっとキレる感じがたまんない。
彦三郎さんの鷹匠は、おじいさんなのに、なぜかセクシーでした。セクシー鷹匠。「吹雪・・・!」と呼びかける声の掠れの中に、とてつもない色気を感じるのでした。
さて、年明け最初の観劇は、新春浅草歌舞伎の予定です。面白そうな演目ばかりで、とても楽しみにしています。