すーぱーからしちゃんねる

からしがみたものをまとめたものです。

雪組東京宝塚劇場『fff』

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【期待】

東宝のプログラム、表紙を眺める。望海さんの眉間のシワが大変素晴らしい。それを指先で撫で、赤い椅子に腰をかけ直す。そこで大きく息を吐く。『さあ、観るぞ』そんな気合いを入れてしまうほどに、この演目への期待は高まっていた。
『翼ある人びと』の日本青年館千秋楽を観て、終演後に椅子から立ち上がれなくなり「良かったですね・・・」と周囲に座っていた知らない人びとに声をかけてしまうほど(今ではそんなことも出来ないさみしい時代なのだ)の衝撃を受けた。あの日、川に飛び込んだシューマンを、竿で釣り上げたベートーヴェン。上田久美子先生が再び、音楽家たちを宝塚歌劇の舞台に立たせるのだ。期待しない訳がない。このブログにはまとめることが出来なかったけれど、夏には『FLYING SAPA』という、ものすごくカロリーを消費する作品を観ました。めちゃくちゃにヘヴィなSF作品を、『宝塚歌劇』というコードで、力尽くでも落としていましたが、無理矢理とは感じさせず、むしろ納得『宝塚歌劇』としてはできるような結末になっていたのには、僭越ながらウエメセで「流石」「お見事」と言わざるを得ませんでした。
そして、望海風斗と真彩希帆の退団公演。大劇場の屋根を吹き飛ばすくらいのエネルギーを歌にして、時に火花を散らし合いながら皆を圧倒させてきたトップコンビが退団するのである。そりゃあ、肩にも力が入るってもんよ。
東京都は年明けから再びの緊急事態宣言。公演日程の序盤は2階席を封鎖し、客席を半数にしての上演であったため、チケットを取れる自信がなくて、ムラ楽の配信をおうちで観ました。さよならショーも観たかったし。
初日が開けてすぐのSS席が当たったときは、スマホを持つ手がふるふる震えました。「これは神様が用意してくれたチケットに違いない!」

【全体像】

SS席の破壊力というものは、お値段以上の価値があるのです。と、いうことで、初見は席が近すぎて、それだけで衝撃。なので、細かいところが見える分、深いところまで観ることができませんでした(笑)
後日、B席で観た時だって、魂が吹っ飛びそうになった。この熱量を連日かましている雪組さんの充実っぷり!やっぱり、2階席にお客がいるのといないのとでは、芝居のスケールが格段に違うんだなあと肌で感じました。
特に、プロローグの三人の口上はめちゃくちゃ格好良い!背景にサインが浮かぶのも、偉人っぽさがあってめちゃくちゃ格好良い!ベートーヴェン、ナポレオン、ゲーテ三者のエネルギーがぶつかり合って火花が散るように音符が飛んでいるのも、めちゃくちゃ格好良い!プロローグが良い作品って、そのインパクトが強すぎる故に、最後までその印象が書き換えられずに終わっちゃう場合もあるのだけれど、全然そんなことなかった。
歓喜の歌』への盛り上がり。「人生は幸せだった!」の開放感。初見では少し難しいお話に、左脳をフル回転して観ていたのものの、即座に右脳にスイッチが切り替わって、エモーショナルな幕切れに涙が止まらなくなりました。
しかしながら、天使や偉大な音楽家たちの存在に面食らったりもしました。ちょっと観念的すぎる世界観や、全体を通してロマンス色が薄いことにも。
キャラクターも多くて、登場人物の心情も様々で、置いて行かれそうになるけれど、わたしは特にロールヘンが気に入りました。宝塚の娘役らしい清楚さと儚さを、次期トップ娘役の朝月希和ちゃんがしっとりと、それでも力強く演じていたのが印象的でした。
好きな場面は、ロシアの場面です。別に、わたしが宙担で、ロシア慣れしているからではありません(笑)戦争に負けた咲ちゃんのナポレオンと、人生に絶望した望海さんのルイの心の交流が、開放的で、『この二人は唯一無二の心の友を得たに違いない』と確信した場面でした。トップスターと次期トップスターの場面であることも美しかった。


.【シナリオ】
配信で観ると、物語の要点を逃さず、生徒の活躍も取りこぼさずしっかり見せてくれるので、余計なところに気が散らず、シナリオがしっかり頭に入ってくるのが良いですね。配信での初見の感想は「なんか90~00年代のセカイ系アニメみたい」でした。ルイとナポレオンのロシアでの場面や、謎の女の正体とか、セカイ系っぽいと感じたんですよね。でも、ちゃんとさよなら公演らしさも踏襲されていて、「あるべきものが全部あって無駄なものがない」上に、新しさもありました。
だいきほを宝塚歌劇における異性愛のコードに落とさなかったのが、まじでパンク。ウエクミ先生、流石のアナーキー・イン・すみれの園。『FLYING SAPA』をトップコンビのラブに着地させた力業にも痺れましたが、今回のだいきほにも痺れました。
伝記を読んでから観劇すると「あ!あのエピソードが」とか「これ伝記で読んだやつ!」と、さり気なくもきちんと拾われている。実在の登場人物たちの人となりが見えたのが楽しかったです。こういう見方が出来る作品は、とても面白い。
ひとつだけ、心がモヤモヤしてしまったのが、ルイが難聴になる理由を、偉大なる音楽家たちの仕業だとして、耳に雲を詰める場面。比喩的な表現なのはわかる(神の怒りを買ったから、ということなのでしょう)けれど、演劇でやられると、どうしても現実味を帯びてしまう。わたしは、「病気や災難には理由がある」とする考え方を好まないので、どうしてもここの演出にはモヤってしまった。この作品のテーマは「運命」ではなかったか。それが運命ということなのか。でも、ここでモヤる感覚は、自分が健康だったときには何も感じなかっただろうとは思う。難癖つけてごめん。

【キャスト】

望海風斗/ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
だいもんの姿がオーケストラピットに見えた瞬間、身体が5センチくらい浮いた気がした。それほどにベートーヴェンだった。最初から鬼気迫る存在感。「あー!」と声を発した瞬間に、魂が口の中から飛び出し、マスクを突き破って劇場の天井を突き破り、どこか遠いところへ飛んでいってしまった。
演じ方や役者によっては、童貞思考を炸裂させた拗らせ系非モテ野郎(散々な言い方)にしか見えなくなってしまうのに、望海さんが演じると、人間くさくて愛らしい人間に見えてくるのが愛おしい。膝を抱えてリア充に小声で立腹するルイも、王侯貴族の前で不遜な態度を取るルイも、なぜか現実味があるのに嫌みがない。謎の女に「俺が変な想像をしたら・・・」と迫るのも、童貞思考がスパークして、どピンクのドレスを着せちゃうのも、おかしくて笑えちゃう。男役の集大成として望海さんが、このようなキャラクターを演じたこと、かの有名なベートーヴェンをチャーミングに作り上げたことに感心します。
耳が聞こえない音楽家、躁鬱状態の男。リアリティがありすぎると、しんどくなる人物像だったかと思います。時に、わたしは客席から上がった小さな笑い声に、ほんの少しだけ傷つきましたが。実際に「耳聞こえない」「人に会えない」「パンを食べない」「お風呂に入れない」で苦しんでいる人は、あなたに見えないだけで、この世にはたくさんいるのです。
ルイが内向的な人物像でありながら、たくさんの登場人物との絡みがあるのがお芝居としてとても良いですよね。
特にナポレオンとの心の会話は、本当に良かった。銀橋で手を取り合って万歳している舞台写真買っちゃったもん。トップと2番手の場面は、さよなら公演のお約束ではあるけれど、今まで観てきたそれとは味が違う。難聴が世間に知られ大失態を犯し(ここの場面苦しくて観ているのがつらい)傷心のままボンに帰ったら、愛しのロールヘンは亡くなっていた。こんなにつらいことって、ある!?そこからの。この場面。
上下の花道で「好きな本は?」「カント!」と叫ばせたややスノッブなセンスがとてもとても、とーっても好きです。しかも「ちゃんと読んだのか?」とまで言う(調べたら、ベートーヴェンボン大学に籍を置いて、アカデミックに哲学を学んだ人でした。でもなんか、自分に都合良くカントを読んでいそうな雰囲気があるのがすごく良いよね!)
最初に『ハイリゲンシュタットの遺書』を聴いたときは、やや理屈っぽさを感じたのと、本物のそれと歌詞がかみ合っていないというか、わたしとの小さな解釈違いがあって、やや浮いてないか?こんなに歌い上げてしまって、助長ではないか?と思いましたが、二度目に聴いたときは、明言は避けているものの、本気で自殺を考えた人間が、自らの病気を受け容れて、自らの運命を迎える決意を全身全霊で歌うルイの姿に圧倒されました。苛烈なまでの生へのエネルギー。個人的に、自殺を考えるような人ほど、生への強い意志を持った人だと思うのですが、望海さんの『ハイリゲンシュタットの遺書』は、そのものでした。
偉大な、偉大すぎる音楽家を演じるって、すごく大変だったと思うけれど、やりがいがあったんじゃないかな。望海さんの全身全霊のお芝居を観ていると、これが『望海風斗』であったし、真っ直ぐに客席ひとりひとりの心を見つめるトップスターが『望海風斗』だったと思わせてくれました。ひとりのトップスターが、男役を極め高めて、完成させてゆく孤独なレースに、一瞬でも声援を送ることが出来たことを、わたしの心の中の小さな炎は、忘れないと思います。


真彩希帆/謎の女
影コーラスだけで、この存在感である。まだ姿が見えていないのに、誰よりも存在感がある。「すごいなあ、さすがだなあ」と、凡庸な感想を抱く。最初は「死神」なのかなあ、トート閣下みたいな?と思いながら見ました。でも、違った。ルイと謎の女は、愛するとか、愛されるとかの関係以上の間柄だった。
充て書きって、良いですよね。このキャラクターはきっと、真彩希帆ちゃんがトップ娘役でなければ、望海さんの相手役でなければ生まれなかったであろうお役だと思うのです。
たまに見せるお茶目な彼女は、実は結構冗談を言ったりもするルイの人柄が反映されているのかなと思ったり。少し皮肉っぽいことを言ってくるところも、チャーミングなところも、彼の一部だからなのかなあと思うと、ちょっと面白い。
『不幸』がその想像主(ルイ)に「死は救いだ」と言い、『運命』と名付けられ愛され抱擁され、認められる。この間柄をトップコンビで表現したことが斬新で、ロマンスを飛び越えたものの中にも宝塚歌劇はきちんと存在していた。きいちゃんは、この役をどうやって掴んで、作っていったのだろう。すごく興味がある。普通のヒロインじゃないもの。そして、この『強さと厳しさ』は本当に素晴らしかった。このヒロインのスタイルに憧れ、目指す下級生や受験生が、将来わたしたちの前に現れて、新たなヒロインを見せてくれるんじゃないかって期待があります。


彩風咲奈/ナポレオン・ボナパルト
ビジュアルが最高。お化粧が、いつもの咲ちゃんとちょっと違っていて、力強くて格好良かった!ナポレオンのコスチュームが本当にお似合いだし、着こなしが素敵だった!
戦争パートがメインだから、若干物語から浮いてみえるところもあった。でも、ロシアの場面が素晴らしすぎて、そんな小さな違和感などはすぐに吹き飛んでしまう。咲ちゃん、男クサくて、どっしりとした、良い男役さんになった。役としては一度も会ったことがない筈なのに、ルイとの心の距離感は戦友のようで親友のようだった。そんな風に見えるのが最高だった。さよなら公演の様式として、トップスターから次期トップスターへの継承という型があると思うのですが、ここでもその様式の型に新しさを感じました。志半ばに、銀橋からオーケストラピットの暗闇の中にずるりと消えてゆくナポレオン。こちら側を次期トップスターが演じたことが新しい。それに応えている咲ちゃんのお芝居を観ながら『星逢一夜』のちょび康を思い出しました。心の機微が繊細。力強い男でありながらも。繊細なお芝居が出来るトップさんの次回作が『シティ・ハンター』ってことに首をかしげてしまいます。ひらめちゃんとの並びも良いし、その次に期待です。


彩凪翔/ゲーテ
このキャラクターの立ち位置が絶妙で、大好きです。三人の偉人の中で、一番動きの少ない人でありながら、単なる語り部だけにはならず、主人公の人となりを際立たせ、歴史が動く場面に立ち会い、存在感は薄すぎず、むしろ濃い。みんなゲーテ先生に会いたがって助言をほしがるくせに、全然言うことを聞かないのがウケた。
凪さまの台詞には嘘がなくて、特に「あなたは本当にあなたの歌うべきことを歌っていますか」の台詞は、物語の根幹となるようなもので、後味が素晴らしく、主人公の生き方を変えるほどの人物であるという説得力があった。
そして、単純にロングコートが格好良い。この時代の普段着を格好良く着られるというのも、熟練された男役芸なのだと思います。


朝月希和/エレオノーレ(ロールヘン)
ロールヘンは、お衣装がどれも素敵で、ひらめちゃんの着こなしも素晴らしく、目を引く存在感がありました。わたしの少女心が刺激されて、憧れてしまうような。
台詞まわしも良かった。ロールヘンの「いつも全身全霊を込めて働く、我が英雄へ」の台詞は、ルイだけでなく、すべての人類に向かって言っているみたいで、すごく大きくて強くて、優しい言葉に聞こえてきて、涙が溢れてきた。こんなに強く真っ直ぐ、全人類へのメッセージのような台詞を大きく言える娘役さんは、なかなかいない。まろやかな強さを持ったひらめちゃんに、これからも注目したいです。


朝美絢/ゲルハルト
幼少期のルイとロールヘンは子役が演じているのに、ゲルハルトがずっとあーさなのは、どうしてなんだろう。理由があってそうしているのでしょう。ルイにとって、恋愛対象であったかどうか、なのかなあ。長男であり、一家の家計を支えていたルイにとって、すこし年上のゲルハルトはお兄さん的存在だった=少年のルイにとっては、ゲルハルトは昔から大人に見えていた、ということなのか。
あーさはお芝居が上手なので「ゲルハルトがあんなに優しくしてやってんのに、散々スルーするルイって嫌なやつ」と思わせない。「ルイって嫌なやつ」というか「どうしようもないやつ」という風に見せてくれる。ゲルハルトの優しさが、単なるお情けやキリスト教的な隣人愛ではなく、友人として、そしてルイの才能や努力に向けられた尊敬から来ていることを、あーさがお芝居を通して見せてくれるからだと思う。ルイ、いいお友達がいて、よかったね。
しかし、あーさの台詞は、声量が大きすぎるのか、マイクがハウって聞こえて、少し耳にキンキンするのが気になる。これは、真ん中に立てば解消されることだと思うのですが、芝居を固められる役者であるが故に、とても勿体ないことですし、ご本人も音響さんも、もう少し頑張ってみてはくれますまいか。


奏乃はると/ヨハン・ヴァン・ベートーヴェン
いやあ、肖像画そっっっっっっくりですね!? 伝記を読みながら、思わず笑っちゃいました。タカラジェンヌの、ビジュアルをどこまでも自分の見方にしてしまう心意気が本当に好きです。さすが、にわさん!


笙乃茅桜/小さな炎、マリア・ヴァン・ベートーヴェン
史実では、ルイの修業時代に亡くなってしまうベートーヴェンの母と、小さな炎をひーこちゃんが演じていることに意味を感じてしまいます。小さな炎が消えてしまうところが、すごく好きでした。


煌羽レオ/メッテルニヒ
鋭く、尖った芝居が印象的でした。そして彼が持つ台詞もなかなかエグい。特に「民衆は、崇高な理想な理想など求めていない。(略)いい曲を書きたまえ。国民が日々の憂さを忘れるような」という台詞。ウエクミ先生のパンクっぷりに痺れる。これをカリ様の鋭い台詞回しで聞かされる大衆としてのわたしよ・・・(パンクだ、パンク過ぎる)
自身の卒業公演というのを抜きにしても、カリ様はこの役をとても充実して、丁寧に大切に演じているというのが伝わりました。


杏野このみ/ルートヴィヒの家政婦
『翼ある人びと』の家政婦さんを思い出して、クスリとしました。音楽家の家政婦って、大変だったのかしら(笑)


天月翼/ロッシーニ
雰囲気を変えるのがめちゃくちゃうまい!彼の周りを見ていると、時代がコントロールされて変わってゆくのがわかって、いい存在感だなあと思いました。自分で発光しているような人だ。


真地佑果/ガレンベルク伯爵
真地くんのキラキラの笑顔を知っているからこそ、嫌味っぽい物言いが利いてくる。ジュリエッタを横取りしてのあの一言。最強に嫌味っぽい。褒めています。


綾凰華/ルドルフ大公
伝記を読んでいると、ルドルフ大公は、ほんとうに最期までルイの理解者であり支援者であり、親友であったようです。そんな精神的距離感を表現するのが、あやなちゃんは本当にお上手で好きだなって思います。「主人公の良いお友達枠」って、実は難しくて、大切な役どころだと思うし、役者の任が試されるところだと思うんですよね。


野乃花ひまり/少年ルートヴィヒ
ルイの幻想の中で、「僕なんか死んじまえ」と少年時代の自身が叫ぶのは、ルイの希死念慮の暗喩なのかな、と思っています。子役でありながら、エグみのある存在感が印象的でした。


ゆめ真音/ブロイニング家の執事
「しっかりおやりなさいよ」の台詞が、とても印象的でした。ご自身にとっても最後の男役を、大切に演じられているのが伝わってきて、目頭が熱くなります。少年のに心に小さな炎が灯ったことを、ぬくもりで感じられるお芝居は、ほんとうに素敵でした。


夢白あや/ジュリエッタ
まるで宝石のような美しさ。ルイへの申し訳なさそうな表情が印象的でした。雪組でも活躍してほしいです。きっと、引き出しの多い娘役さんに育ってくれると思う!

【我が英雄へ】

言いたい放題言って、スパッと逃げたい気持ちなんですけれど、今(笑)どんな言葉でこの記事を締めくくったらよいものか。言葉が見つかりません。
ただ、この時代に、この時期に、自分の人生が新しい章に入ろうとしているこの時期に、わたしはこの作品に出会えて良かったなと、心から思います。
いつも全身全霊を込めて、舞台から光を放ち、わたし達を遠く高いところへ連れて行ってくれる、すべてのタカラジェンヌへ。今のわたしの、この気持ちを捧げます。

【参考にした本】

ベートーベンの真実
『ベートーベンの真実』著者・谷克二 写真・鷹野晃
写真と文章の割合がちょうどよく、話題もゴシップに寄りすぎず、難し過ぎずでちょうど良かった。
舞台上のちょっとした場面でのエピソードの謎も解けて、わたしのはぴったりの本でした。